2020年9月6日から放送を開始する新番組『仮面ライダーセイバー』は、『仮面ライダーゼロワン』(2019年)に続く「仮面ライダーシリーズ」の最新作。元号が「平成」から「令和」に変わって2作目の仮面ライダーシリーズとなる本作は、今までにない意欲的なキャラクター設定や世界観が盛り込まれ、新しい魅力を打ち出そうとする意欲にあふれている。

『仮面ライダーセイバー』キャストインタビュー第1弾は、主人公・神山飛羽真(かみやま・とうま)を演じる内藤秀一郎にご登場いただいた。

  • 内藤秀一郎(ないとう・しゅういちろう)。1996年、埼玉県出身。俳優としてドラマ「星屑リベンジャーズ」(2018年)、NHK よるドラ『腐女子、うっかりゲイに告る。』(2019年)、映画『午前0時、キスしに来てよ』(2019年)などで活躍。『仮面ライダーセイバー』(2020年)の神山飛羽真役でテレビドラマ初主演を果たす

小説家であり「ファンタジック本屋かみやま」の店主である飛羽真は、炎の聖剣「火炎剣烈火」と運命的な出会いを果たし、世界を救う「仮面ライダー」になる運命を受け入れる。

子どものころ大好きだった"憧れのヒーロー"仮面ライダー役を見事につかんだ内藤から、本をこよなく愛し、人と交わした"約束"を大切にする熱い男・飛羽真を演じるにあたっての強い意気込みを聞いた。

――『仮面ライダーセイバー』の制作発表会見が7月29日に行われ、ヒーローキャラクターや世界観、主要キャストなど、この会見で初めて明かされたことがたくさんありました。会見を終えた直後のお気持ちはいかがでしたか?

めちゃくちゃ緊張しましたね。キャスト陣がそろっている中で、発言はいつも僕がトップバッターでしたから、みんなを引っ張っていかないといけないな、頑張らないと……なんて意気込んでいましたが、そうすると余計に緊張してしまいました(笑)。

――会見は各種配信サイト(YouTube、東映特撮ファンクラブ、TELASA)でたくさんの方がご覧になったと思いますが、内藤さんはさすがに主役らしく、常に堂々とした雰囲気に見えました。

ありがとうございます。

――内藤さんが子どものころは、どんな「仮面ライダー」シリーズが好きでしたか。

物心つくかつかないか、という時期に『仮面ライダークウガ』(2000年)を観ていたと、親から聞かされていました。テレビ本編の記憶はほとんどないのですが、変身ベルトの玩具で遊んでいた記憶がおぼろげに残っています。今でもすごく覚えているのは『仮面ライダー龍騎』(2002年)ですね。仮面ライダーナイトが大好きで、変身ベルトや剣の玩具、そしてカードをたくさん持っていて、よく遊んでいた思い出が強く残っています。「変身!」なんて、よくナイトの変身ポーズをマネしていたんですよ。

――もしかしたら、仮面ライダーごっこをしていたときの内藤さんを撮った写真が残っているかもしれないですね。

両親に聞けば、写真があるかどうかがわかるんですけれど、今は会見が終わったばかりで、まだ誰とも連絡をとっていないんですよね。今度確かめてみます(笑)。

――子どものころ熱中して観ていた「仮面ライダー」に、こんどは主役として出演することになったわけですが、ご自身が変身する仮面ライダーセイバーと最初に出会ったときの印象はいかがでしたか?

もう「カッコいい!」という感想しかなかったです。今までのどの仮面ライダーとも違う印象でした。セイバーの特徴は、変身ベルトに「剣」が組み込まれているところですね。通常は変身ベルトがあって、剣は戦闘アイテムとして別に存在しているものなのですが、最初から変身アイテムとして剣がついているのは新しいなって、感心しました。

――内藤さんが演じる神山飛羽真は、どのような人物なのでしょうか。

飛羽真は小説家であり、「本」に対する強い思いを持っています。本で世界を変えることができる、と強く信じているんです。そして「約束」を大事にする男で、劇中でもたくさんの人と何度も約束を交わし、守ろうとします。でもときどき、飛羽真のほうから一方的に「約束だ!」なんて言いきることがあるので、その約束、本当に守れるのか? 守れないことが起きてしまうんじゃないか?とか、僕自身とても飛羽真のこれからが気になっています。あと言えるのは、好きなものに対してまっすぐな男です。本のことを語り出したら止まらないとか、子どもたちと一緒にニコニコしながら遊んだりするんです。