――内藤さんが、飛羽真と共通しているなと思われるのはどんなところでしょう。

子どもが好き、という部分でしょうね。僕も飛羽真と同じく、小さな子と話すのが楽しくて仕方ありません。撮影初日は子役の男の子と一緒になったんですが、撮影の合間はずっと彼とマンガの話をして盛り上がっていました。

――飛羽真のシックな衣装については、どんなご感想を持ちましたか。

モノトーンで、すごくカッコいい!と感激しました。僕もふだんはモノトーンの服が好きなので、すんなり役に入ることができました。でも、おしゃれすぎて似合っているのか不安になりましたよ(笑)。

――フレッシュさに加えて文筆家のダンディズムも感じさせる衣装、すごく似合っています。長身の内藤さんだからこそバッチリ決まっているのだと思いました。現在の身長はどれくらいなのですか。

187cmです。衣装を身に着けた飛羽真がカッコよく画面に映っていればうれしいですね。

――これまでに出演されたドラマにはなかった、「仮面ライダー」ならではの撮影体験なんてありますか?

初めての体験だらけです。ワイヤーで体を吊られたこともなかったので、最初は驚きました。今回の『仮面ライダーセイバー』では飛羽真たちが異世界「ワンダーワールド」へ行くという設定なので、グリーンバックを背景にした合成シーンが多いんです。実際には何もないところで、何か不思議なことが起きているような芝居をしないといけないので、毎回苦労していますね。

――初めて仮面ライダーセイバーに変身するシーンを撮影したときのお気持ちはいかがでしたか。

まさに「俺はいま仮面ライダーなんだ」という強い思いを抱きました。衣装合わせで変身ベルトを着けたときも、しみじみと「ああ、仮面ライダーになったんだなあ」と思ったんですが、撮影で変身ポーズを取ったときは、それ以上の喜びと興奮がわきあがって、心の中ではニヤニヤが止まりませんでした(笑)。シーンとしては、これからセイバーに変身して敵と戦わなければいけないので、闘志をむきだしにしないといけないのですが、内心はもううれしくてうれしくて……。そんな気持ちを隠しながら、真剣な顔をして「変身!」と叫びました。

――プロモーション映像を拝見しますと、飛羽真と新堂倫太郎、須藤芽依の3人が行動を共にし、怪事件にからんでいく印象がありますね。倫太郎役の山口貴也さん、芽依役の川津明日香さんとのチームワークについてはいかがですか?

(山口)貴也とは同い年なんです。お互いに波長が合うようで、撮影の合間に2人してふざけあったりすることが多いです。そんな僕らを、川津が母のような微笑みを浮かべて見守っている……。現場の雰囲気はこんな感じです。時には川津もいっしょになって3人でバカなことやってたりしますが(笑)、とてもいいバランスで、落ち着きますね。僕はもともと「ボケ役」ポジションだったはずなんですけど、貴也が"ド天然"キャラなので、僕がツッコミにならざるを得ない(笑)。劇中の飛羽真も周りで誰かがハジケたりするのを抑える役割ですから、僕自身が飛羽真のキャラに寄っているのかもしれません。私生活でもだんだん飛羽真とシンクロしつつあります。

――第1、2話の撮影を終えたときのご感想を聞かせてください。

もう分からないことばかりなので、柴崎貴行監督(柴崎監督の「崎」の正式表記は立つ崎)からいろいろなことを教えていただきながら撮影に挑んでいました。柴崎監督はふだんからとても優しい方なんですが、芝居に関しては常に"熱い"姿勢で取り組まれ、ここはこういう風にしたら……なんてたくさんのアドバイスをいただきました。空き時間になると、僕も監督もゲームが好きなので、ずっとゲームの話をしていました(笑)。

――変身前のアクションシーンについてはいかがでしょうか。

体を動かすのが好きなので、これからもどんどんアクションには挑戦していきたいです。小学生時代はサッカー、野球、器械体操、水泳をやっていて、中学では野球部、高校ではサッカー部に属し、休み時間はずっとバスケをしていました(笑)。

――頼もしい限りです! それでは最後に『仮面ライダーセイバー』にかける内藤さんの意気込みを聞かせてください。

いよいよ『仮面ライダーセイバー』の放送が始まります。僕は子どもが好きなので、テレビを観てくれたお子さんから気軽に声をかけてもらいたいなと思っています。好きなことに一生懸命な飛羽真のキャラクターを受け入れていただけたら、うれしいですね。『仮面ライダーセイバー』という作品をたくさんの人たちに愛してもらえるように、スタッフ、キャスト一同、全力で頑張っていきます。応援よろしくお願いします!

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