映画『弱虫ペダル』(8月14日公開)の公開記念舞台挨拶が15日に都内で行われ、永瀬廉(King & Prince)、伊藤健太郎、橋本環奈、坂東龍汰、栁俊太郎、菅原健、井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、三木康一郎監督が登場した。

永瀬廉

永瀬廉

同作は累計2500万部突破の大人気スポーツ青春漫画の初実写映画化作。連載は今年で12年を迎え、アニメ・アニメ映画・舞台・小説・ドラマなど様々なコンテンツでメディアミックスされている。地元・千葉から秋葉原にママチャリで通うアニメ好きの高校生・小野田坂道(永瀬)が、あることをきっかけに自転車競技部に入部することとなり、そこで出会ったかけがえのない仲間たちの為に、自分の限界や壁を越え、レースに勝利するための努力を覚えていく。

同作は2月初旬にクランクインしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う緊急事態宣言を受け、撮影が中断。宣言解除後に再開し、8月上旬に無事完成を迎えた。永瀬は「撮影中は撮り切れるか心配でしたが、無事初日を迎えられて、皆さんのもとに届けられたこと、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです」と振り返る。

“あまりの感動に思わず泣いてしまった”“ぐっときた最近のエピソード”について聞かれると、永瀬は「この作品の試写会をKing & Prineのメンバーと一緒に観たのですが、その時メンバーが『2時間飽きずに観れた』『泣きそうになった』とか言ってくれたことがすごく嬉しかったです。(高橋)海人に関しては、『3回ぐらいは泣いた』って言ってくれましたけど、普段から良く泣くタイプなんで嬉しくはなかったです」と会場の笑いを誘う。「メンバーの温かい言葉に本当にぐっときて、撮影頑張ってよかったな、と思いました」と喜びを明かした。

伊藤は「車に乗って信号待ちをしている時、目の前の横断歩道をゆっくり渡っているおばあちゃんがいたのですが、後ろからおじいちゃんが来て、手を繋いで引っ張っていくご夫婦の姿に微笑ましくて心が温かくなって、感動しました」と語ると、すかさず永瀬が「作り話じゃないよね!?」とつっこみ、伊藤は「ちょっと前の本当の話」と笑いながら返す。坂東は「自分が出演した番宣番組を栁さんと見たくて連絡したら、家でしゃぶしゃぶを作って待っててくれて嬉しかった」とエピソードを披露し、栁は「お前のために作ったわけじゃない!俺は元々その日は、しゃぶしゃぶを食べたくて自分の為に用意してたんだよ!」と主張。坂東は「まず電話で何食べたい? って聞いてくれて、家に行ったら、しゃぶしゃぶ作ってくれてたよ!」と明かしていた。

橋本は「私、涙腺弱くなくて、小さい時から卒業式とか行事に泣かないタイプだと思っていた。最近、『はじめてのおつかい』とか見て泣くようになって涙腺が弱くなってきた気がする。子供が頑張っている姿がすごく好き。今年のはじめ、甥っ子が産まれたのもあって、精一杯ハイハイしている姿にも感動してウルっとしちゃいますね」と語る。井上は「撮影中、僕が皆さんより年下だったので、緊張して不安でしたが、坂東くんや栁さんが気さくに声をかけてくれたことに愛を感じました。おかげで現場で馴染むことができました」と感謝の気持ちを伝え、坂東は「一緒にホテルでカラオケをした時、スピッツの『チェリー』を歌ったの楽しかったよね」と撮影現場の思い出を語った。

また、三木監督かは感謝の持ちを綴ったサプライズの手紙も。伊藤は「僕が泣きそうになっちゃった。嬉しいよね」と話し、永瀬は「最近ぐっと来たエピソードこれにします。5行ぐらいで終わると思ったら、すごくたくさんのメッセージが詰まっていて、改めて監督の愛を感じました」と目に涙を潤ませながら監督への感謝を述べる。橋本も「私もてっきり5行ぐらい、笑いに走るのかと思ったらスクリーンにも良い写真が出てきてすごく感動しました。自転車競技というものを通して、皆が一生懸命走っている姿を近くで見ていたので、今の手紙も含め、青春と感動が詰まっている映画になっているんじゃないかなと思いました」と心境を表した。

改めて永瀬は、「すごく過酷でしたが、お互い助け合いながら、支え合いながら撮影できる現場って中々ないと思います。このご時世に通ずることもあると思いますが、頑張ってよかったな、という報われた気持ちです。そして映画を観てくださっている方々に感謝したいです」と笑顔で語る。最後に、「最近暗いニュースが多い中ですが、この作品は皆さんに笑顔を与えられるような作品になってます。そして、新しいチャレンジをしようと思っている人・新しい自分を見つけたいと思っている人の背中を押すような映画になっていると思います。これからも『弱虫ペダル』という作品を温かく見守り、愛して頂けたら嬉しいです」と堂々と締めくくった。

三木監督からの手紙

手紙を書いてくれなんて言われて、何書いていいかよくわからないけど、まあ、思ったことを、つらつらしたためてみます。
初めてあなたと会った寒かったあの日、僕が言った言葉を覚えていますか? 「この作品は誰のものでもない、あなたの作品です。参加すると言う発想は捨てて、映画を作る責任を背負ってほしい」そんな感じのことを言ったと思います。若干21歳、映画に出演するのはこれで2回目、演技の経験も少ない、ましてや、自転車という特殊な環境で芝居をしなきゃいけないあなたに、とんでもない要求をしたと思います。普通なら、自分のことに集中してください、となるのですが、僕はあなたに作品全体のことを考え、役者やスタッフを引っ張っていって欲しいと要求したのです。
この『弱虫ペダル』という作品は、永瀬廉でなければ完成しなかったと思います。あなたが自らの行動と情熱で皆を引っ張っていったから完成したと、今、心から思っています。伊藤健太郎の存在も大きかったでしょうか、彼と競い合い、共に目標に向かう姿はこの作品の成功を感じさせました。
今回のあなたの姿や総北メンバーを見て、つくづくお芝居とは、テクニックではなく、「想い」なんだと痛感しました。どれだけ本気か、どれだけ努力したか、どれだけ真摯に向きあったか、そしてどれだけその作品を愛しているか、その「想い」は、上手い下手を超えて必ず見ている人の心を動かす。今回、あなたの弱虫ペダルに賭けた「想い」は、しっかり映画の中に映し出されていると思います。
そしてそれは必ずや見ている人の心を打つことになるでしょう。
あなたと共に駆け抜けた10カ月、苦労もありましたがとても楽しかったです。僕自身、自転車を撮影するという新しい挑戦で、たくさんのプレッシャーに押しつぶされそうなこともありました。しかし、あなたの真っ直ぐ未来を見据える瞳に、何度も助けられました。できる! やろう!その声に励まされました。本当に、本当にありがとう。
最後に今後、たくさんの映画やドラマに出演されると思います。今回のその情熱があれば必ず成し遂げられると思います。
真摯に取り組む姿勢、努力、作品を愛する心。それを忘れないで、さらに大きな舞台に羽ばたいていってください。