フジテレビが全国の高校生を対象に脚本を募集した第7回「ドラマ甲子園」の大賞作品『言の葉』(FODとCSで配信・放送)のキャスト陣が10日、発表された。

  • 蒔田彩珠(左)と桜田ひより

今作は、人付き合いが下手で友達ができない女子高生・伊藤香里と、言葉が話せない少女・桜木咲との心温まる友情物語。受賞した平野水乙さん(16)が監督も務める。

香里役には、7歳で子役としてデビューし、『三度目の殺人』(17年)や『万引き家族』(18年)など是枝裕和監督の映画作品に多く起用される蒔田彩珠。咲役には、18年に「ミスセブンティーン2018」に選ばれて専属モデルを務め、ドラマ『ラーメン大好き小泉さん二代目!』でも主演を務めた桜田ひよりが決まり、2人がW主演を務める。

蒔田は「脚本がとても面白くて、高校生の方が書いた脚本ということを、すっかり忘れていました。こんなに歳が近い監督は初めてなので、撮影がどんな風に進んでいくのか楽しみです。桜田ひよりさんとは、いつか共演したいね!と話していました。咲をひよりが演じたらとてもかわいいだろうなと想像しながら読んでいて、後日、本当にひよりに決まったときは2人で大騒ぎしました(笑)。少し恥ずかしい気持ちもありますが、皆で素敵な作品を作れたらいいなと思います」とコメント。

桜田は「私と同じ高校生の方が脚本、監督をされるということに驚き、主演として出演させていただけるということでさらに驚き、W主演のもう1人がプライベートでも仲が良い彩珠ちゃんで腰を抜かしそうになりました(笑)。そして、もっと驚いたことは、初めてセリフのない役を頂けたこと。未知の分野に足を踏み入れる不安や緊張はありますが、平野監督の思いを形にして、素敵な作品を皆さまに届けたいと思います」と意気込んだ。

ほかにも、香里と同じクラスの学級委員長・佐藤歩美役に箭内夢菜。香里と同じ高校1年生で野球部の木村武史役に宮世琉弥。そして、香里を常に思いやる伊藤徹(じぃじ)役に泉谷しげるが決定。

鹿内植プロデューサーは「蒔田さんの強い意志を感じる眼差しとご本人の良い意味で媚びない存在感が今回の感情表現が不器用な香里役にぴったりですし、桜田さんのふんわりとした雰囲気ながら奥底に感じる意志の強さが、しゃべることができないながらも感情豊かで優しい咲役に合っています。このお2人が本当の親友というのも素敵なニュースでした。キャストが決まってから私自身も知りまして、とても運命を感じています。またこのお2人に加え、箭内さん、宮世さんと魅力的な方々に加わっていただき、泉谷さんがこの若き実力派たちと作品を作る化学反応が今から本当に楽しみです!」と期待を語っている。

  • 箭内夢菜

  • 宮世琉弥

  • 泉谷しげる