東武鉄道は5日、「SL大樹」を東武日光駅でお披露目するとともに、東武日光駅発着で運行されるSL列車の名称を「SL大樹『ふたら』」に決定したと発表した。「SL大樹『ふたら』」は2020年10月以降、毎月1回程度の営業運転を実施していく。

  • 「SL大樹」の東武日光駅への乗入れが実現

  • 「SL大樹『ふたら』」ヘッドマークデザイン(イメージ)

東武鉄道では、日光・鬼怒川エリアの観光活力創出による地域活性化などを目的に、2017年8月10日から鬼怒川線下今市~鬼怒川温泉間で「SL大樹」を運行している。日光エリアの地域住民からも東武日光駅へのSL乗入れについて要望を受けており、乗入れに向けた準備が整ったことを受け、営業運転を行うことが決まった。

列車名称の「SL大樹『ふたら』」は、「日光」の地名の由来にもなった男体山のかつての呼び名「二荒山(ふたらさん)」にちなみ、鉄道産業文化遺産である蒸気機関車とともに、奥日光の雄大な自然や世界遺産「日光の社寺」などの威風堂々とした姿を感じてもらいたいとの思いが込められた。

ヘッドマークは男体山ならびに男体山のシンボルである「大剣」を大きくデザインし、左右に風を切るような躍動感をイメージした雲を配置。書道家で日光観光大使を務め、「SL大樹」の文字を揮毫(きごう)した涼風花氏が「ふたら」の文字も揮毫した。

  • 「SL大樹『ふたら』」の運転区間

「SL大樹『ふたら』」は「SL+車掌車+客車(3両)+DL」の編成で、東武日光線下今市~東武日光間(7.1km)で運転され、所要時間は約17~23分。今後の運転計画は決まり次第、改めて発表される。なお、初回については、10月3日に東武トップツアーズ(東武旅倶楽部)で団体ツアーを実施する予定となっている。

あわせて「SL大樹『ふたら』列車名称発表記念乗車券」を発売することも発表された。8月10日から9月9日まで、東武鉄道の55駅にて1セット1,000円、合計3,000セットを発売する。購入は1人5セットまでとなる。