女優の波瑠が主演を務めるNHKと台湾の公共放送局・PTSの共同制作ドラマ『路(ルウ)~台湾エクスプレス~』(総合 毎週土曜21:00~ ※全3回)が、16日にスタートする。

  • 『路~台湾エクスプレス~』主人公・多田春香役の波瑠

このドラマは、台湾新幹線プロジェクトの軌跡を縦糸に、日本人と台湾人のあたたかな心の絆を描いた吉田修一氏の小説『路』が原作。かつて“麗しの島”と呼ばれた美しい台湾の景色や活気ある街角を背景に、日本と台湾の人々の「国境」と「時間」を越えた心の交流を詩情豊かに描く。

入社4年目の商社社員で、新幹線プロジェクトの一員として台湾に出向することになる主人公・多田春香を演じる波瑠は、台湾ロケを振り返って「以前母と旅行で訪れたことがあり、今回のロケが2度目でした。なので台湾の観光の面しか見えていなかったのだと思います。撮影で回った地では地元ならではの空気や住んでいる人々の温かさを新鮮に感じることができました」と感想を語った。

そして、「この作品がもつメッセージがきっとこれからの日本と台湾を強い絆で結んでくれるのだろうと思います。長い期間をかけて、日本と台湾が紆余曲折ありながらも力を合わせて台湾の南北に線路を敷いたことには、それ以上の物語があると思います。台湾新幹線に関わった皆様の功績、それを映像化するために集まった日本と台湾クルーの積み重ねた毎日が、この先なにが起こるかわからない世界で繋がりになることを願っています」と期待。

「言葉だけでやり取りをするより、相手の表情に目を向けたり、相手がなにを伝えたいのかを考えながら会話をする。普段の言葉が当たり前に通じる環境よりも、目の前の人の想いにアンテナを100%向けるという意識が働いていた現場でした。その作業ひとつひとつが温かかったと思います。そんな時間がたくさん詰め込まれている作品です。たくさんの人の元へ届きますように」とメッセージを送った。

波瑠のほか、井浦新、寺脇康文、高橋長英、炎亞綸(アーロン)、邵雨薇(シャオ・ユーウェイ)、楊烈(ヤン・リエ)、林美秀(リン・メイシュウ)らが出演。脚本は田渕久美子氏、音楽は清塚信也氏が手掛けた。

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