●MVで不意に叶った"密かな願い"とは?

――表題曲ではMVも制作されましたが、3種類の衣装のhalcaさんが登場するものになっていますね。

そうなんです。そのうち、白いhalcaが研究中にくしゃみをすると、黒いhalcaに入れ替わってしまうという設定がありまして……。

――その白と黒のhalcaさんの衣装や髪型が、ゆりねっぽいものだったのも気になりました。

あっ、そうなんです! あとは眼帯もゆりねちゃんをリスペクトしました。実は、MVについての話し合いが始まる前に、なんとなく「ゆりねちゃんみたいな服、着てみたいなぁ」と思っていたんです。ちっちゃい頃からゴスロリとかロリータと呼ばれている、お姫様みたいな服に憧れていたので嬉しかったんですけど……でもそれは、誰にも言ってなかったんです。

――なるほど、偶然。

はい。普段キャラ的にもよくイジられるので、「言ったら絶対イジられるな」と思って言えなくて(笑)。でも、監督さんもすごく丁寧に分厚い企画書を作ってきてくださったので、私もすごく妄想が膨らみました。撮影日まで、表情の練習とかもしてみました。MVの終盤では、今まで出したことのない表情にも挑戦しているので、ぜひMVを観て確かめてみてください!

――さて、続いてカップリング曲についてもお聞かせください。まず「Fuzzy Rain」は、別れを描いた悲しい曲のように感じたのですが。

まず、作詞してくださった宮嶋淳子さんと相談したときに、曲の印象が「雨みたいだね」っていう話をしたんです。宮嶋さんとは普段考えていることとかのお話をよくするんですけど、この曲についてのお話をしたときに、普通の雨とか土砂降りじゃなくてお天気雨みたいにしたらいいんじゃないかなと思いまして。それで、最初は雨が降っているけど「友達に戻ろう」と決められたときに雨が上がりかけて虹が出てきて、前向きな方向に進んでいくところを表現していただきました。

――歌われるなかで、感情の流れはどのように意識されていましたか?

特に最初のほうは、付き合っているけどラブラブなわけじゃなくて、自分たちの関係がはっきりしないイライラしている感じやヒリヒリしている感じを特に意識していました。もちろんセリフではなくて歌なんですけど、自分で聴き直してみてもそういった感情が伝わる歌い方ができていたように感じたので、ぜひ注目していただきたいです。

――それがライブのときに、そのときならではの形に姿を変えるのも楽しみです。

お客さんの顔を見ながら歌うのだと、レコーディングとは気持ちがまたちょっと変わりそうです。レコーディングでは妄想していたり、たまにマイクを"キミ"とか"あなた"だと思って歌っていたりするんですけど、ライブだとそのとき顔の見えているお客さんのことを曲中の"キミ"とか"あなた"だと思って歌ってしまうところがあるので、自分でもそういう微妙な変化が楽しみです。

●「キュンとさせてあげるよ」

――ライブで変わりそうといえば、もう1曲のカップリング「キュンとさせてあげるよ」もだと思います。この曲は、ライブで盛り上がりそうなロックナンバーですが。

この曲、レコーディングはCD発売に合わせてしたんですけど、実は結構前に出会っていて、何かのタイミングで絶対歌いたいなと温めていたんです。初めて聴いたときからすっごくかっこいいなと思っていましたし、そのときからサビの歌詞は今と同じ「キュンとさせてあげるよ」で、メロディと歌詞がすごくぴったりでしっくりくる、頭から離れない曲だなと思っていました。

――そのフレーズ自体もですが、歌声も感情の強さを感じるものでした。

この曲の女の子が言う「キュンとさせてあげるよ」という言葉には、ちょっと上から目線でかっこいい・強いイメージがあると思うんですけど、よくよく歌詞を読んでいくとこの子は、かっこいいというよりもすごくかわいいことを言っているんですよ。「キミしか嫌なの」とか言っているのもすごくかわいいし、本当はすごく不安で、むしろ守ってあげたくなるような子だと思うんです。

――好きな相手が別の人を見ていそうですし、不安を隠すための強がりのようですよね。

はい。2番に「片思いの相手は ねえ わたしにすればいいよ」っていうフレーズが出てくるんですけど、それぐらいのことを強がって言っていないとドキドキして余裕がなくなっちゃう子なんじゃないかなと思ったんです。だから、照れ隠しみたいな気持ちも込めつつ、曲のノリにも合わせて声も張って強く歌っていきました。なので、アタックしたい人がいる方にはこの曲を聴いてもらって、この子の一生懸命な頑張りを感じてちょっとでも勇気を出してもらえたらなと思います。

――既に、この夏放送予定のTVアニメ『彼女、お借りします』でEDテーマを担当されることも発表されています。なので今後どんな曲を歌っていきたいかを、最後にお聞きしたいのですが。

これからも、ラブソングはたくさん歌っていきたいです。いろいろな楽曲を歌わせていただくなかで、自分が気持ちを入れやすかったりすごく共感したり、感情が揺さぶられて感動して涙が出てくるようなことが起きるのって、やっぱり恋愛がテーマになっている曲なのかなと思って。たぶん、何歳になってもそういう気持ちって誰にでもあるものだと思うので、長くたくさんの方に歌を聴いてほしいですし、「ラブソングといえばこの方!」みたいな方と一緒に研究して研究して、"究極のラブソング"みたいなものを作り上げて歌ってみたいです!

●halca、5thシングル「時としてバイオレンス」

発売日:5月27日
・初回生産限定盤(CD+DVD)
価格:1,600円(税抜)
・通常盤(CD)
価格:1,200円(税抜)
・期間生産限定盤(CD+DVD)
価格:1,600円(税抜)
CD
M01.時としてバイオレンス
M02.Fuzzy Rain
M03.キュンとさせてあげるよ
DVD(初回生産限定盤)
「時としてバイオレンス」music clip
DVD(期間生産限定盤)
TVアニメ「邪神ちゃんドロップキック‘」ノンクレジットオープニング

  • 初回生産限定盤

  • 通常盤

  • 期間生産限定盤

●「時としてバイオレンス」発売記念、初のインターネットサイン会開催

halca公式インスタライブでインターネットサイン会を開催
・5/22日19:00~ “ミニ色紙サイン会” ※SOLD OUT
・5/26~31日 各日19:00~ “CDジャケットサイン会”
詳細は公式サイトにて