東京メトロは11日、日比谷線のダイヤ改正を2020年6月6日に実施すると発表した。新たに虎ノ門ヒルズ駅が開業し、東武鉄道の車両70090型による座席指定制直通列車「THライナー」が運行開始するほか、平日の霞ケ関行が中目黒行に変更される。

  • 東京メトロ日比谷線が6月6日にダイヤ改正。東武鉄道の車両70090型による「THライナー」も同日から運行開始する

日比谷線では6月6日のダイヤ改正に合わせ、霞ケ関~神谷町間に新駅、虎ノ門ヒルズ駅が開業。相対式ホーム2面2線の駅となり、各ホームに地上への出入口1カ所を設置するほか、中目黒方面ホームにつながる地下歩行者通路により、銀座線虎ノ門駅との乗換えが可能になるなど、交通結節機能の強化が図られるという。

ダイヤ改正後の日比谷線では、平日に運転される霞ケ関行の列車を中目黒行に変更し、霞ケ関駅から中目黒駅まで8本増発するほか、霞ケ関駅始発の列車7本を中目黒駅始発に変更。土休日の8~9時台、北千住~中目黒間で列車が1往復増発される。

東武鉄道の車両70090型を使用する有料座席指定制列車「THライナー」も6月6日から運転開始予定となっており、平日・土休日の朝に久喜発恵比寿行を2本、夕夜間に霞ケ関発久喜行を5本設定。運転時刻は平日・土休日で異なる。

  • 「THライナー」は平日・土休日ともに久喜発恵比寿行2本、霞ケ関発久喜行5本を設定

  • 「THライナー」の停車駅

朝の時間帯に運転される「THライナー2・4号」(平日は久喜駅6時12分発・8時13分発、土休日は久喜駅8時13分発・9時23分発)は、東武線の久喜駅、東武動物公園駅、春日部駅、せんげん台駅、新越谷駅にて乗車のみ可能。東京メトロ日比谷線では、上野駅、秋葉原駅、茅場町駅、銀座駅にて降車のみ可能とされ、霞ケ関駅から恵比寿駅まではフリー乗降区間(各駅に停車)となる。

夕夜間に運転される「THライナー1・3・5・7・9号」(霞ケ関駅を平日18~22時台の毎時2分、土休日16~20時台の毎時2分に発車)は、東京メトロ日比谷線の霞ケ関駅、銀座駅、茅場町駅、秋葉原駅、上野駅で乗車のみ可能。東武線の新越谷駅、せんげん台駅、春日部駅、東武動物公園駅、久喜駅で降車のみ可能となっている。各列車とも北千住駅で乗務員交代のため運転停車(乗降不可)を行う。

  • 平日朝の「THライナー2・4号」運転時刻

  • 平日夕夜間の「THライナー1・3・5・7・9号」運転時刻

  • 土休日朝の「THライナー2・4号」運転時刻

  • 土休日夕夜間の「THライナー1・3・5・7・9号」運転時刻

なお、「THライナー」の座席指定料金に関して、久喜駅、東武動物公園駅、春日部駅から日比谷線各駅まで大人680円・小児350円、せんげん台駅、新越谷駅から日比谷線各駅まで大人580円・小児300円(事前に購入せず乗車した場合、車内発売での座席指定利用金として200円加算)と東武鉄道が発表している。