ワークポートは3月26日、20~40代の転職希望者を対象とした「働き手のお財布事情」に関する調査結果を発表した。調査期間は2020年3月10~17日、有効回答は525人。

現在の貯金総額、「50万円以下」が最多

  • 現在の貯金総額はどのくらいか

現在の貯金総額はどのくらいか尋ねると、「50万円以下」が21.5%と最も多く、以下、「貯金はない」が19.8%、「51万~100万円」が12.2%、「101万~200万円」が11.6%と続いた。約70%が200万円以下となり、「働き手の貯金額は決して多いとは言えない」(ワークポート)状況であることがわかった。

現在の貯金総額に満足しているか質問したところ、「満足している(とても+やや)」は10.3%にとどまり、「満足していない(あまり+まったく)」は89.7%に達した。「満足していない」と答えた人に満足できる貯金総額はどのくらいか問うと、「901万~1000万円以上」が39.3%で最多となり、貯金額の理想と現実にギャップが生じていることが浮き彫りになった。

毎月の貯金額については、「貯金していない」が一番多く30.3%。次いで「~3万円」が24.2%、「~5万円」が16.0%、「~1万円」が12.4%となった。

貯金の目的を聞くと、過半数の52.5%が「老後の備え」と回答。以下、「特に目的はない」が28.0%、「子どもの教育資金」が26.5%と続いた。同調査では、「『老後資金2000万円不足問題』が話題となったことも影響しているのか、やはり老後の生活資金に不安を抱く働き手が多いと見受けられる」と分析している。

また、消費増税や新型コロナウイルスの影響で今後不景気になるのではないかという不安はあるかとの問いには、75.8%が「不安だ(とても+やや)」と回答した。