株式市場はコロナショックに直面し、大きく株価が下落、仕事にも影響が及び、「今後、お財布を引き締めなくては」という人も多いかもしれません。やはりこういう時こそ、少しでも貯蓄があると安心ですよね。

この連載では、3分で学べる「ちょっとした節約」「無駄を減らす」ことで貯蓄する方法を紹介します。

  • 無駄をなくしてお金を貯めるには?

今日からできる「つもり貯金」

誰でも簡単にできる貯蓄方法として「つもり貯金」をお勧めします。用意するものは銀行通帳のみです。もし、複数の銀行口座を持っていれば、どれか1つを「つもり貯金用」の口座にしてください。

そうじゃない場合、利便性の高い銀行に新規で口座を開設してください。これで準備完了です。通帳を持ち歩くのが難しい場合はカードでも構いませんが、できれば銀行通帳を日頃持ち歩くバッグなどに入れておくと便利です。

貯蓄の方法ですが、「使ったつもり」というシーンに遭遇した際に、都度、貯蓄をしていくのです。

例えば、上司にランチをご馳走になった場合、自分で払ったつもりになればその金額を貯蓄に回せます。仮にランチが1,000円であれば、一度預け入れをすると当然通帳に1,000円分が記帳されます。このように日々の生活で「使ったつもり」というシーンを少しずつ増やしていくのです。そのために毎回上司にご馳走してもらうわけにはいきませんので……。

例えば、バスや電車に乗るところを歩くことで「乗ったつもり」として数百円貯蓄に回せそうです。さらには「外食したつもり」で、お弁当を作り職場に持っていくこともできます。そして、できれば数百円単位でも小まめに入金してください。

銀行によって異なりますが、通常は銀行店舗内のATMであれば硬貨も入金できることが多いです。数百円単位でも預け入れることで、通帳が1行1行記帳され、その都度、当然残高が増えていきます。

近年はネットバンクはじめ、アプリの利用など銀行取り引きが一段と利便性が高まっています。それによって、通帳を使わない人が増えていますが、やはりコツコツ取り組んでいることが印字され、その様を見ることは、また次の「つもり貯金」の機会が楽しみになります。

それ以外にも、お酒やタバコを嗜む人は、もう1杯、もう1本を我慢することも立派な「つもり貯金」につながります。1週間程度で考えるとそれなりの効果につながります。

タバコだと1箱分ぐらい減らすことができれば、それを週に1回、つもり貯金へ。つい、ラーメン屋さんに入ると合わせてライスを頼みたくなる人もいると思いますが、そこも「今日はそんなにお腹すいていないから」という場合は、「頼んだつもり」で、その分をつもり貯金に回してください。

コツは、無理をしないことです。どうしてもお腹が空いている時はいつも通り注文してください。楽しく、ストレスを感じることなく、長く続けることに意味があります。

投資に回すなど積極的な運用も有効

通帳がどんどんと次のページへと移っていけば、その頃は「つもり貯金」の達人になっているでしょう。ずっと普通預金にしておくのももったいないので、一定額ずつ少しでも金利の高い定期預金に移すというのも1つです。または、そもそも使っていたはずのお金だと割り切れば積極的にリスクを取って株式投資などに回すこともできそうですね。

「つもり貯金」は食事や運動など、自分自身の健康にもつながる効果も期待できます。貯蓄できない体質のみならず、体も改善されれば言うことなしです。