3月7日よりWOWOWでスタートする『連続ドラマW パレートの誤算~ケースワーカー殺⼈事件』(毎週土曜 22:00~全5話※第1話は無料放送)の完成報告会が27日、都内で行われ、橋本愛、増田貴久(NEWS)、北村有起哉、松本まりか、那須雄登(ジャニーズJr./美 少年)、小林聖太郎監督、原作者の柚月裕子が出席した。

  • 前列左から北村有起哉、橋本愛、増田貴久、柚月裕子、後列左から那須雄登、松本まりか、小林聖太郎監督

    前列左から北村有起哉、橋本愛、増田貴久、柚月裕子、後列左から那須雄登、松本まりか、小林聖太郎監督

橋本愛主演の同ドラマは、第42回日本アカデミー賞で最多12部門に輝いた映画『孤狼の血』で脚光を浴びた、柚月裕子の小説『パレートの誤算』をドラマ化したもの。橋本演じる主人公の牧野聡美は、市役所の新人嘱託職員として福祉課に勤務するが、信頼していたベテランケースワーカー山川(和田正人)が焼死体で発見されたことから、福祉や行政、医療を取り巻く町の闇に引き込まれていくヒューマンミステリーとなっている。

主演の橋本は「企画書を最初に読んだ時に、『パレートの法則は2割の人が8割の人に利益をもたらしている』という経済的観念の法則について書かれていました。私自身も高校生ぐらいから2対8になるんじゃないかという考えが芽生えて、その物差しを持つことですごく安心できたり希望が持てたりしました。同じ数字が書かれていて、運命的な何かをあると感じて飛び込んだというのが最初の入り口でした」と運命を感じたそうで、「やると決めたので後からつまらなかったらどうしようと思ったんですけど大正解でしたね。原作も面白かったし最高のスタッフさんとご一緒できて超幸せでした。ラッキーなお仕事でした」と充実感をにじませた。

プロデューサーから指名された増田も「(プロデューサーからの)お手紙に感動して内容を見る前に『やります』と言いました」と即決したという。また、同ドラマで連続ドラマ初出演となった那須は「素直にうれしかったですね。一生忘れないと思いました。台本を読んだら社会問題が取り上げられていて、難しいと思ったら面白くて原作もあっという間に読み終えました。この作品に関わることが楽しみだと思っていました」と振り返った。

ケースワーカーの牧野聡美を演じた主演の橋本。同ドラマで芝居の楽しさを感じたという。「今回は1人で積み上げていくものと相手がいないとなし得ないものがありました。結局お芝居は基本的にコミュニケーションの芸術。今回は皆さんと向き合ってみて、役者ってこんなにも違うんだなと思いました。同じプロでも種類が違うというか。(増田が演じた福祉課長の)小野寺さんと向き合う時は増田さんとしか生まれないものがあって、それは誰一人同じものがないんです。主演という立場だからこそ味わえる楽しみがありました」と役者によってスタイルが異なることに楽しさを感じた様子だった。