向井理が、今秋に放送・配信スタートするWOWOW『連続ドラマW MR -医薬情報担当者-』(全5話 ※第1話無料放送)で主演を務める。作家・医師の久坂部羊氏による小説をドラマ化する同作は、製薬会社の営業職であるMRを主人公に、医療現場と製薬業界の裏側を描く社会派医療ドラマ。向井は、“患者ファースト”という信念を貫こうとしながら、巨大な医療ビジネスの渦に巻き込まれていくMR・紀尾中正樹を演じる。

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    向井理

日本の製薬業界は市場規模が約10兆円。1つの新薬が発売されるまでには10年から15年の年月と数千億円の研究開発費が費やされ、販売にまで至る確率はおよそ2万5,000分の1とされる。本作では、一つの薬をめぐって製薬会社、大学病院、医師、学会、ガイドライン選定など多くの組織や関係者が関わる医療業界のリアルを描き、“命を扱う仕事”に携わる人々の信念と、営業競争や医療倫理の間で葛藤する姿を映し出す。

向井が演じるのは、準大手製薬会社「天保薬品」の東京支店第三営業所所長で、MRの紀尾中正樹。患者、医師、製薬会社の狭間で揺れ動きながら、“患者ファースト”という信念を貫こうとする人物だ。自社の二型糖尿病の新薬「パンセル」を「診療ガイドライン」の第一選択に入れるべく奔走する中、外資系ライバル企業による妨害や不正疑惑、さらに自社のがん治療薬をめぐる薬害訴訟の危機に巻き込まれていく。

久坂部作品がWOWOWで映像化されるのは、医療ミスをテーマにした『ドラマW 第三のミス~まず石を投げよ~』(2009年)、終末期医療における安楽死の是非を取り上げた『連続ドラマW 神の手』(2019年)に続き3作目。脚本は『ハヤブサ消防団』『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』の香坂隆史氏、監督は『スキャンダルイブ』『キャスター』などを手掛け、WOWOWドラマ初監督となる金井紘氏が務める。

向井は、オファーを受けた際の心境について「非常にデリケートな題材だと思いました。MRという職業はあまり世間に知られていないかもしれませんが、私の大学時代の同期の多くがMRに就いていました。だからこそ、その重要性や職業上の秘匿性は理解しているつもりです。大学時代の経験が少しでも生きればなと、少し運命めいたものを感じました」とコメント。

演じる紀尾中については、「あまり感情を表に出さず、淡々と目の前の仕事に取り組む人のイメージと、過去の出来事に向き合う際の少しのギャップを意識しました。プライベートなシーンがほとんどなく、何を考えているのかわかりづらい。でもMRという職業に対する内なる情熱は人一倍あるキャラクターだと思います」と語る。

そして視聴者へ向けて、「難しい専門用語や展開もありますが、今どういう状況なのか。それが伝わるお芝居を心がけたつもりです。あまり馴染みのない職業かもしれませんが、MRがいることで多くの命が救われていることも事実です。医療を影で支える新たな医療モノを、是非ご覧ください」と呼びかけた。

原作者の久坂部氏は、「小説『MR』は製薬業界の光と影を描いた作品で、自分としては珍しくドラマチックなプロットになっていると思います。広告収入の関係で民放ではドラマ化が難しいとされていたので、WOWOWさんで実現していただき、嬉しく存じます」とドラマ化を喜ぶ。

また、向井について「主役の紀尾中は、正義感が強く、機転も利き、忍耐強くて部下思いという設定です。配役が向井理さんと聞き、そして大学で遺伝子工学を学ばれていたと知って、まさにピッタリだと思いました」と期待を寄せている。

金井監督は「医療ドラマは数多くあれど、これまで大きく扱われることのなかった『MR』という職業。原作を拝読した際、医療現場の水面下で奮闘、葛藤するその姿に強い尊敬の念を抱きました」とコメント。向井については「耳馴染みのない膨大な医薬品のセリフを完璧にこなす向井さんに、スタッフ、キャスト一同圧倒されていました」と明かし、「地上波では触れられない医療業界の闇にも切り込む、WOWOWらしい硬派なサスペンスドラマ」とアピールしている。

【編集部MEMO】
向井理は、1982年2月7日生まれ、神奈川県出身。2006年に俳優デビューし、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』で水木しげる役を演じて広く注目を集めた。以降、ドラマ『ハングリー!』『S -最後の警官-』『10の秘密』『パリピ孔明』、映画『僕たちは世界を変えることができない。』『小野寺の弟・小野寺の姉』、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』など、映像・舞台で幅広く活躍する。