俳優の中川大志が、3月14日に放送されるBS‐TBS開局20周年記念ドラマ『左手一本のシュート』(21:00~22:54)の主演に決定し、25日に都内で行われた記者会見に出席。東田陽介プロデューサーも同席し、中川を主演として起用した経緯を明かした。

  • 中川大志

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本作は、実話をもとにした感動の青春ドラマで、島沢優子氏の『左手一本のシュート 夢あればこそ! 脳出血、右半身麻痺からの復活』(小学館)が原作。高校入学式の3日前、山梨県で有望なバスケットボール選手として注目されていた田中正幸(15歳)を脳出血という悲運が襲い、緊急手術により一命はとりとめたものの、右半身麻痺により選手としての復帰は絶望的に。しかし正幸は、「再び試合のコートに立ってみせる!」という夢のもと、懸命にリハビリに取り組み、インターハイ予選の“左手一本のシュート”の奇跡を生む。

東田氏は、中川の起用について「バスケット経験者であるというのが絶対だなと思って、どなたかいないかなと思っていたところ、たまたま『オールスター感謝祭』を見ていたら、中川さんがまばたきせずにずっと…。釘付けで見てしまい、『男の人の顔を5分じっと見てられる人ってすごい』と思ったのが強烈に印象に残っていて、調べたらバスケ部で、この人しかいないと思って電話しました」と、昨年9月放送のTBS『オールスター感謝祭』で中川が歴代最高記録を更新した“まばたき我慢対決”がきっかけだったと告白。「『オールスター感謝祭』に感謝しています」と笑った。

また、中川のバスケ姿を見て「きれいなフォームだな」と思ったと言い、「フォームがきれいというのは一つの才能。なかなかやってできることではないので、よかったなと思いました」とコメント。「めちゃくちゃうまいときのシーンと、左手しか使えなくなったシーンと、ビフォーアフターあるので大変そうだなと。頑張ってほしいと思います」と期待を込めた。

中川は中学時代にバスケットボール部に所属。バスケ選手を演じるプレッシャーを聞かれると「すごくあります」と答え、「正幸さんが本当に後輩や同級生たちから尊敬されて、憧れられるようなスター選手だったので、そのプレーを僕が再現しないといけない。去年の12月からちょっとずつ練習をやっていて、バスケットシーンは力を入れているので、かっこいいシーンにできるようにしたい」と意気込んだ。

そして、「朝9時とかに集合で、めちゃくちゃ走らされて、朝練ですよね。でもチームメイト役のみんなとやっていて青春してるなっていう感じで、そういう時間も映像に出ているんじゃないかなと…」と充実した表情。「久々にボールを持ち、まず体の衰えにちょっと落ち込むところから始まりまして。まずは体力的な面、そして勘を取り戻すというところ、あとは、体に障害が出てからのバスケットのシーンも出てくるので、左手の使っての練習も。左手でシュートを打つのは僕としても初めてのチャレンジなので、一生懸命練習を重ねています」と語った。

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