映画『太陽の家』(1月17日公開)の公開記念舞台挨拶が18日に都内で行われ、長渕剛、飯島直子、山口まゆ、潤浩、瑛太、広末涼子、権野元監督が登場した。

  • 左から権野元監督、山口まゆ、飯島直子、長渕剛、瑛太、潤浩、広末涼子

    左から権野元監督、山口まゆ、飯島直子、長渕剛、瑛太、潤浩、広末涼子

同作は長渕が20年ぶりに主演を務めるオリジナル映画。神業的な腕を持つ大工の棟梁・川崎信吾(長渕)が、シングルマザーの池田芽衣(広末)、その息子の龍生(潤浩)に家を作ろうと思い立つが、一方で自身の家族との関係はギクシャクするように。しかし、信吾の愛と優しさが周囲を変えていく。

昨年末に行われた同作のクリスマスイベントでは、急性腎盂腎炎で都内の病院に入院したため欠席となってしまった長渕。登壇前から会場中に「剛〜!!」という声が上がり続け、長渕が登場すると「剛おかえり〜!!」という声が響き渡る。あまりの声援に、長渕は「コンサート会場じゃないんだから! 少しは考えろよ!」とファンを一喝、ファンからは「すいませ〜ん!」というレスポンスも。改めて長渕は「心配かけちゃったんだけど、もう全快しましたので。こんな寒い中でみんなが来てくれて、とっても嬉しいです」と感謝した。

クランクインの日に長渕に誘われ蕎麦を食べに行ったという瑛太。長渕は「瑛太はロマンチックな男で、僕に月のマークのついた表彰状のようなものをくれたんですよ。『剛さん、1エーカーの土地を買ってきました、剛さんのために』って、土の土地を。嬉しかったなあ。お月様を見ると、僕の土地があるんだなあ。瑛太が買ってくれたんだ、そこにって」と喜びを表す。瑛太は「いつか何が起こるか分からないので、剛さんと宇宙に逃げようかなって」と説明した後に、「冗談ですけど」と付け加えた。

また瑛太は「剛さんと洋服をひっぱりあう感じのアクションがあった時に、僕のマイクが見えちゃって。もう1回やり直すことになって、ズボン脱いでマイクの位置を変えてたら、剛さんが来て、僕がパンツ一丁だったから 『瑛太!』って僕の股間を隠してくれた」とエピソードを披露。「すごい、優しさを感じました」と絆を見せた。

撮影を振り返った長渕は「昔はかなり保守的でしたよ。新参者の意見をきかないとか、監督権威主義とか。そういうの全部なしで、60数名がそれぞれのスタンスと共同作業でやりましたね」と時代の流れにしみじみ。 「とにかくそれぞれの考え方を持つ人間たちがひしめきあって、『太陽の家』というテーマにむかって70日くらいみんなで走って作り上げました。この時代にどう映るか、それぞれの心のなかにいろんな印象を与えると思いますが、小さな灯でもともったら、お友達に言っていただいて、たくさんの人たちに見ていただきたいと思います」と挨拶した。

舞台挨拶終了時には、ステージまで駆けてきた子供たちが長渕に花束を渡し、キャスト陣も驚き。さらに階段を降りる長渕に若い女性が駆け寄りまた花束を渡し、最後に若い男性もプレゼントを渡していたが、長渕はすべて受け取り握手する"神対応"を見せた。