奥多摩と聞いてどんなイメージが浮かびますか。東京の端っこで都心からはとても遠い……。そんなところでしょうか。

確かに新宿駅から奥多摩駅までは所要時間が約2時間とかなりかかりますが、便によっては1回の乗り換えでアクセスできますし、なんといっても豊かな自然を楽しむことができる場所です。

今回ご紹介するのはそんな奥多摩の魅力。年末年始という、人が少ない機会を利用して、日帰りで遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

鳩ノ巣渓谷の巨岩に注目

  • 緑に囲まれた鳩ノ巣駅前の景色

まずご紹介したい奥多摩の魅力、それはやはり都内とは思えない自然の豊かさです。奥多摩までの電車に乗っていると、最後の乗換駅である青梅駅を過ぎたあたりからどんどんと車窓からの景色が緑に溢れたものになっていきます。

特に奥多摩駅から2つ手前の「鳩ノ巣(はとのす)駅」やその周辺では電車から渓谷を見ることもできます。

  • 鳩ノ巣渓谷周辺のマップ

その渓谷というのが、鳩ノ巣渓谷です。「鳩ノ巣駅」から「白丸駅」の間で見られる鳩ノ巣渓谷は、多くの人がその渓谷美に魅了されるスポットで、ハイキングの名所としても知られています。

2019年12月現在は夏季の大型台風の影響により、立ち入り禁止となっている箇所が多いものの、その渓谷の迫力自体を味わうことはできますよ。

  • 鳩ノ巣小橋から渓谷を見ると多くの巨岩や奇岩が

まずこちらは鳩ノ巣駅から徒歩5分ほどの場所にある「鳩ノ巣小橋」からの景色。植物が多く見られる癒やしのスポットでもあるのですが、ここで注目してほしいのは渓谷内にゴロゴロと転がっている数々の巨岩や奇岩です。

鳩ノ巣小橋、雲仙橋と双竜の滝を楽しむ

  • 渓谷で人気の吊り橋、鳩ノ巣小橋

鳩ノ巣小橋は小さめの吊り橋で写真映えもバッチリ。ただ、当然頑丈な作りになってはいますが、歩くとユラユラと少し揺れるため、高所恐怖症の方はしっかりと手すりにつかまってふらつかないようにご注意くださいね。

  • 雲仙橋から楽しむ渓谷美

さらに高いところから渓谷を眺めたいという場合には、一つ下流側にかかっている雲仙橋へも行ってみましょう。こちらは先ほどの橋よりもかなり高い位置から渓谷を眺めることができます。岩の迫力は少し薄れるかもしれませんが、渓谷の景色を広く望むならこちらがお勧めです。

  • 遊歩道のそばを流れ落ちる双竜の滝

二つの橋の間にある「双竜の滝」もお見逃しなく。その名前通り、二つの流れが途中でつながり、そこから真下に落ちていく形の滝です。

どのスポットも駅から徒歩で気軽に行くことができるので、奥多摩駅に行く前に立ち寄ってみましょう。ただ急勾配の坂道もあるので、歩きやすい靴や、冬場に汗をかいても体が冷えないよう、体温調整しやすい服装で訪問するようにしてくださいね。

奥多摩湖の正式名称は?

  • 東京都内で最も西に位置する駅「奥多摩駅」

鳩ノ巣駅からさらに先へ電車で5分ほどで到着するJR青梅線の終着駅が「奥多摩駅」です。その周辺で観光スポットとして人気なのが、バスで15分ほど走ったところにある奥多摩湖。

奥多摩に行ったことがなくとも、都内に住んでいればその名前や写真は見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。

  • 奥多摩湖は大自然に囲まれたダム湖

湖といっても奥多摩湖は自然のものではありません。正式名称は小河内(おごうち)貯水池といい、1957年に多摩川上流に作られたダム湖です。

ただ、人工のものとはいえ、周辺の山の景色も相まって、自然を楽しむ場所として魅力が小さいということはありません。

  • 高さ149mの大規模な小河内ダム

またダム湖としての機能やダム自体のことも知ることで、より奥多摩湖を楽しめます。小河内ダムは水道専用の貯水池としては日本最大の規模を誇っています。

またダムの頂上部分にあたる堤頂には二つの塔が立っていて、そのうちの一つは展望塔となっているので、こちらも立ち寄ってみましょう。

塔の2階には奥多摩湖周辺のジオラマも置かれていて、湖の全容を知ることができます。 ※(展望塔は12月28日〜1月4日は閉館)

奥多摩温泉もえぎの湯

  • 奥多摩駅から徒歩約10分の「奥多摩温泉もえぎの湯」

最後に立ち寄りたいスポットが「奥多摩温泉もえぎの湯」です。奥多摩は温泉も大きな魅力であり、日帰り温泉を楽しめる施設が多くあります。もえぎの湯もそのうちの一つ。

奥多摩駅から徒歩10分ほどの場所に位置しており、奥多摩の観光を終えた最後に立ち寄るにも最適な場所です。入場料は3時間で850円(税込)となっています。

  • お風呂(上流露天)から奥多摩の自然を満喫可能 提供:奥多摩温泉もえぎの湯

  • 内風呂からも自然を楽しめる 提供:奥多摩温泉もえぎの湯

日本最古の地層と言われる古生層から湧き出る奥多摩温泉。もえぎの湯では源泉100%で楽しめ、疲労回復の効果は間違いなし?

またお湯が気持ち良いだけが魅力ではありません。内風呂の窓外には奥多摩の山々や木々が、さらに露天風呂はイチョウなどの自然に囲まれた空間で、多摩川の流れも望むことができます。

2階にはお食事処も入っており、川魚の塩焼き定食などがメニューには並んでいます。お土産の取り扱いもあるため、帰る前に少し立ち寄ることをお勧めします。

  • 手軽に温泉を楽しみたいなら足湯という選択肢もあり

また、入浴はちょっと面倒だ、という方には足湯もあるのが、もえぎの湯の嬉しいポイントでもあります。足湯だけなら100円(税込)と、とてもリーズナブルな料金で奥多摩観光の締めを堪能することができますよ。
※本館利用の場合は足湯は無料

なお、年末年始の営業ですが、12月31日は短縮営業10:00~17:00(受付終了16:00)、2020年1月1~5日は通常営業10:00~19:00(受付終了18:00)となっています。


都心からすぐに行けるような場所ではありませんが、日帰りでも十分に楽しむことができる奥多摩。年末年始を利用して、ぜひ一度足を運んでみてはどうでしょう。

筆者プロフィール: 岡本大樹(おかもと・だいき)

1986年徳島生まれ徳島育ち。大学の時にドイツ留学→ドイツ国内とか東欧とか周ってたら旅好きになってた→ホテルに就職→47都道府県原付旅→カメラマンアシスタント→小笠原旅→旅ライター。「十人十旅!」をコンセプトにいろんなカタチの旅を学び、また自分の旅を創造していきたい。これまでは主に日本での旅をしていて「47都道府県」「4端(宗谷・根室・与那国・波照間)」を訪問。