12月21日より全国劇場で公開されている映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』(監督:杉原輝昭)の大ヒットを記念して、26日に東京・新宿バルト9にて「応援上映」イベントが開催された。上映前には本作で主演を務める仮面ライダーゼロワン/飛電或人役の高橋文哉と、仮面ライダージオウ/常磐ソウゴ役の奥野壮がステージに現れ、映画公開以後の反響の大きさについてなどのトークを展開した。そして特別に500人ものファンと一緒に観客席で「応援上映」を初体験することになった。

  • 大勢の仮面ライダーファンに囲まれ、笑顔を見せる奥野壮(左)と高橋文哉(右)

仮面ライダーシリーズ恒例「冬の劇場版」最新作である本作は、「平成」最後の仮面ライダー『ジオウ』と「令和」最初の仮面ライダー『ゼロワン』の超絶コラボが見どころとなっている。

人工知能搭載型ロボット=ヒューマギアを"人間と共存する仲間"だと信じる仮面ライダーゼロワン/飛電或人。ある朝或人が目覚めたとき、そこは「ヒューマギアが人類を制圧している世界」に変貌していた。飛電インテリジェンス社長という或人の地位も、ヒューマギア・ウィルに奪われた或人は激しく困惑するが、仮面ライダージオウ/常磐ソウゴと仲間たちの協力を得て、歴史改変の痕跡がある「12年前」にタイムトラベル。そこで再会を果たした父・飛電其雄は、仮面ライダー1型に変身してヒューマギアを守る存在となっていた。

歴史改変の影で暗躍するタイムジャッカー・フィーニスの真の狙いとは何か? そしてゼロワン誕生に隠された親子の「夢」の物語の行方とは? 果たしてゆがめられた歴史は元に戻るのだろうか……?

ステージに現れた高橋文哉と奥野壮は、いきなり声を合わせて「僕たちが大晦日(おおみそか)に食べるラーメンは……おお~! 味噌か~~!! は~いっ! アルト(ソウゴ)じゃ~~~ないとっ!!」という、とっておきの"年末ギャグ"を披露して、集まったファンたちを大いに沸かせた。

映画が公開されて5日目を迎え、2人にどんな反響が届いているかというMC(寺迫麿)の問いに高橋は「SNSでの反響がすごくて、たくさんの方たちからありがたい言葉をいただき、うれしく思っています」と、映画を観たファンからの良いリアクションがあることを喜んでいた。

奥野は「ソウゴが仮面ライダーの"先輩"ぽくなっててカッコいいとか、落ち着いた、強いソウゴが観られて嬉しいとか、僕が"こんな風に思っていてほしい"という狙いどおりの感想がもらえた」と、ファンからの確かな手ごたえを感じるコメントを残した。

身近な人たちからの「映画を観たよ」という反応はあったか?という質問には、2人とも「まだ誰からも来ていない」と答えて苦笑いした。高橋は「きっと年末だから忙しくて連絡してこないんだよね」とフォローし、奥野は「別に友だちがいないというわけではありません(笑)」と語って観客の笑いを誘った。

話題は公開初日の舞台挨拶に移り、高橋は関西の各都市に行ったときの感想を「神戸、大阪、京都を回って、つごう6回舞台挨拶をさせていただいたんですが、どこの都市もそれぞれあたたかく受け入れてくださって……。僕たちもギャグとかやってね(笑)、次の撮影に響いちゃうんじゃないかってくらい全力で叫んで、楽しい舞台挨拶になりました」と笑顔で語った。冒頭での2人のギャグも高橋が奥野に「ギャグを一緒にやってください」と頼み込んだ結果、実現したものだそうで、奥野は「どんなギャグがいいか、僕がネットで調べました」と、ネタ作りを奥野が担当していたことを明かしていた。

関西の舞台挨拶は高橋と鶴嶋乃愛(イズ役)、岡田龍太郎(不破諫役)、井桁弘恵(刃唯阿役)の4人で回ったという。高橋は「撮影の合間みたいなワチャワチャ感、楽しい雰囲気がそのままみなさんにお届けできました。みんなでテレビ劇中の名シーンの"再現"もやらせてもらって、みんなすごく楽しんでいましたね。帰りの新幹線ではけっこう疲れ果てて、全員爆睡していました」と、出演者誰もがすべてのエネルギーを費やしてしまったほど楽しいひと時をファンたちと過ごせたと、目を輝かせながら語った。

奥野は昨年の映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』でも各地へ舞台挨拶に行った経験があり、そのときのことをふりかえって「関西でのファンの方々の印象は"お帰り~"なんて声をかけてくださって、とてもあたたかかった。一方で関東のファンのみなさんは、すごく熱い歓声で盛り上げてくれます。応援上映でも盛り上げてくださると期待しています!」と、これから行われる応援上映に向けて、観客のテンションを高めるべく大いに煽っていた。

高橋、奥野は2人とも「応援上映」のことは知っていたが、自分たちが実際にファンといっしょに声を出して応援するのは初めての体験だという。「どんなシーンで声援を送ってほしいか?」という質問に奥野は「ジオウとゼロワンが2人で力を合わせて戦うシーンはぜひ、声を出して応援してくれたら嬉しい」とリクエストし、高橋も「技の名前とか、知っている方はぜひ叫んでもらいたいです」とファンたちに呼びかけた。

応援上映でどんなキャラクターを応援したいか、という質問に対しては、高橋が「或人です。自分が演じているからこそ、人間性やどれだけ苦労してきたかがわかるので……」と或人一択だとコメントし、奥野も「ソウゴを応援します。ソウゴが一番カッコよかったかな!」と自分キャラ推しを突き進め、高橋から「さすがは"我が魔王"!」と感心される場面が見られた。

今回、高橋と奥野はファンたちと一緒に観客席に座り、イベント用として数分間に編集した映画を観ながら、サイリウムを振ったり登場人物に声をかけたりする「応援上映」を体験することになった。冒頭シーンで、幼い或人と父・其雄(演:山本耕史)が映し出されると客席から「お父さ~~ん」と歓声が飛び、これを受けて高橋が「僕のお父さんだよ!」と叫ぶなど、ノリのいいリアクションが何度も飛び出す楽しい上映となった。

或人の変身シーンや、映画タイトル『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』が出る部分では、高橋、奥野と共に客席全員が元気よく声を発したり、拍手を巻き起こしたりして場を大いに盛り上げた。ファンの中には、高橋や奥野を応援するための特製アイテムを手にして、2人に熱い視線を浴びせる女性たちの姿が多く見られた。

ゼロワンやジオウの戦闘シーンになると、高橋が「ウォッ!」「タァーッ!」などナマで声をアテはじめ、奥野が「おっ、公開アフレコ?」といい合いの手を入れていた。過去を変えられなかったと落ち込む或人にソウゴが「未来なら変えられる」と微笑みながら話すシーンでは、ソウゴのスマイルに「可愛い~!」という女性ファンの歓声が飛んだ。それを素早く聞いた奥野が「知ってる!」と絶妙なリアクションを取ると、ファンからいっそう大きな声が上がった。

短い時間ではあったものの、応援上映を体験した高橋と奥野はしきりに「楽しい~!」との感想を連発。高橋は「あと5時間くらいやっていたい」と言いつつ「みなさんに応援していただきながら、或人に寄り添っていただけたら嬉しい」と、この直後に始まる応援上映の"本番"に向けて、ファンたちに優しく声をかけた。奥野は「さきほどみなさんから"カッコいい""可愛い"といっぱい褒めてもらったので満足です(笑)。これからの上映でも、いっぱい叫びましょう!」と、観客と出演者が一体となって映画の世界に入り込むという今回の「応援上映」に満足したようすを見せた。

最後に高橋と奥野はそろって「応援上映体験はとても楽しかったです。観れば観るほど味が出てくる映画ですので、劇場に何度でも足を運んでくださると嬉しいです! 劇場でお待ちしております!」とリピート鑑賞を強くアピールし、濃密な要素が詰まった本作品の魅力をぞんぶんに楽しんでほしいと力強く語った。

映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』の応援上映イベントは、12月26日の東京・新宿バルト9を皮切りに、全国5大都市での開催が決まった。

12月28日は北海道・札幌シネマフロンティア(13:00の回)、東京。渋谷TOEI(18:20の回)、愛知・109シネマズ名古屋(16:10の回)の3回、12月29日には大阪・梅田ブルク7(15:35の回)、福岡・Tジョイ博多(18:25の回)で応援上映が行われる。詳細については、映画公式HPを参照していただきたい。