――ご家族やお友だちからのリアクションもありそうですね。

家族は毎週観てくれています。あと、僕の周囲にも特撮が好きな友だちがけっこういるんだなあって思うくらい(笑)、いろんな人から連絡が来ましたね。

――テレビを観ていて、友だちが出ている!と驚いて連絡してくる、みたいな感じですか。

好きな人は、もう製作発表会見の段階からチェックしてるので、僕が迅役で出演していることも事前に知って、テレビを観てくれてます。久しぶりに高校時代の友だちからメールをもらったりしましたし、いろんな反響があってうれしかったです。

――撮影が始まったころから現在までで、中川さんの生活面で変化したこととは何でしょう。

とにかく忙しくなりました(笑)。撮影所に集合する時間が朝6時と早くて、終わるのも夜遅いこともあります。そんな生活が数日間続いたときは、撮影所に泊まったほうが早いよなあ、なんて思いました(笑)。

――ハードな撮影を乗りきるため、中川さんが独自で行なっている"リフレッシュ"方法にはどんなものがありますか?

「何も考えない時間」を作ることです。僕の場合、YouTube動画を流しっぱなしにして、2時間くらい観続けているとリフレッシュできます。特に何の動画、というわけではなく、ただ流れてくるやつをずっと観ています。そうすると、何時間か寝るよりも気分がよくなるんですよ。

――ファンの方たちから来るコメントの中で、特に中川さんの心に響いたものはありますか。

第1話で或人がゼロワンに変身したところを高いところから見ていた迅が、横から襲ってきたヒューマギアを振り向きもせず"ノールック"で撃つシーンがあったでしょう。あのシーンにすごく反響があったことがうれしかったですね。

あのシーン、台本では迅がただ「ゼロワン……」とつぶやくだけだったのが、杉原(輝昭)監督と事前にお話をして「迅にとってゼロワンに会えたのは人生でトップレベルに楽しいことだから、自分を襲うヒューマギアなんて相手にしてない」みたいな雰囲気を見せたいなと決まり、あのシーンが出来たんです。あそこを観た方たちが「迅ヤベーやつ」みたいな、狙いどおりの反応をしてくれたのがよかったです。

――明るくはしゃいでいる迅が、ときおりプロフェッショナルを思わせる機敏な動きで戦闘を行うと、確かに底の知れない恐ろしさを感じますね。

撮影に入る前、キャスト(高橋文哉、鶴嶋乃愛、岡田龍太郎、井桁弘恵、砂川脩弥)みんなでアクション練習を行ったんですけど、僕と砂川さんはふつうのキックやパンチじゃなくて、少ない動きで確実に相手を倒す「暗殺術」みたいな技を重点的に教わりました。