JR東日本は12月13日まで、さいたま新都心駅にて自律移動型ロボットの実証実験を実施している。高輪ゲートウェイ駅に試行導入するロボットを用い、複数のロボットによる自律移動の実証実験はJR東日本の駅において初の試みだという。

  • 実証実験イメージ

駅は多くの利用者がさまざまな方向に移動している空間で、現状の技術でロボットは人間のように群集の中を移動できる俊敏さは持っていない。実証実験では駅にあらかじめ設置した流動を計測するレーザーセンサなどからの情報(駅クラウド情報)をロボットに与えることにより、ロボットの移動を支援する。

あわせてロボット自体に取り付けられたセンサ情報のみを使用した移動と、駅クラウド情報をプラスした移動との比較も行われる。なお、この実証実験は駅でのロボットの移動に関する基礎部分の確認を目的としているため、各ロボットが移動する際は試験関係者が付き添う。

  • レーザーセンサ設置イメージ

さいたま新都心駅では利用者のサービス向上やグループ会社による駅警備・清掃業務などの省力化をめざし、自律移動型の警備ロボット、清掃ロボット、案内・広告ロボット、移動支援ロボット4種類、計6台を用いた実証実験を駅構内コンコースで行う。実施期間は12月9~13日の各日10~15時。使用するロボットは日ごとに変更される。