講談社が東京・池袋に開設するLIVEエンターテインメントビル「Mixalive Tokyo」(ミクサライブ東京)のプロジェクト概要発表会が6日、同社会議室で行われた。
11月には東京建物 Brillia HALLを含む「ハレザ池袋」もオープンし、文化の発信地として注目の集まる池袋。同ビルは池袋駅東口サンシャイン60通りの中央部に位置する旧シネマサンシャイン池袋を活用し、地下2階から地上9階(1~3階除く)に、4つのホールとグッズショップ、ライブカフェが設置される。
B1~B2階「Club Mixa」(収容人数:350人)は音楽ライブに特化し、キングレコード所属のアーティストや、多様なアーティスト、イベントを迎える。同じくB1~B2階の「Hall Mixa」(収容人数:着席140人)は講談社関連の作品発表会やトークショーをはじめ、VR演劇などこれまでなかなか体験できなかった演目も積極的に紹介するスペースとなる。
4~5階には、テレビ東京の番組のライブや公開収録、人気アニメやドラマの博覧会を開催予定の「Stidio Mixa」(収容人数:スタンディング400人)、『BanG Dream!(バンドリ!)』『D4DJ』を中心としたブシロードコンテンツのオフィシャルショップ「Store Mixa」を設置。6~8階はネルケプランニングが新たな作品を生み出す「Theater Mixa」(収容人数:着席300人)、9階は漫画・アニメ・小説など様々な作品をテーマに一定期間で趣向の変わるカフェ「Live Cafe Mixa」(約60席)となる。さらにムービックがグッズやノベルティの製作、UUUMがライブイベントや展示会に協力する。
講談社 代表取締役社長 野間省伸は「漫画・小説・児童書・実用書・グラビア・ファッション、様々なコンテンツをライブという形に変換して、新しい表現形態として皆様にお届けします」と意気込む。テレビ東京 代表取締役社長 小孫茂は「へっぽこキー局を池袋にお呼びいただいてありがとうございました」と会場の笑いを誘いつつ、「『何か作るらしいです』という何の判断材料もなく、野間さんがやるだったら一口乗せてもらえ、と。そういうのを面白がるパートナー企業がずらっと揃いました」と説明。
小孫社長は「まだ何も決まっていない」を強調しつつ、「これだけの企業がひとつのところにそろうのはかつてないので、いろんな形のコラボを考えておりますし、ひょっとするとテレビ東京のバラエティ番組がこっちにやってくるかも」「自分たちが作った枠に自分たちで閉じ込められたテレビ局が、外へ出て、ここで流行ったらテレビに逆流する。大江麻理子アナがテレビ東京に飽きて、朝、経済セミナーを池袋でやってしまおうということまであるのかもしれません」と今後の可能性を示唆した。
ネルケプランニング 代表取締役会長 松田誠は「Theater Mixa」について、「昨今劇場不足なものですから、新しくできるのはとてもありがたく思います。キャパ300の劇場は、チャレンジしがいのある劇場で、今のところ思っているのは、1カ月公演を毎回やっていきたいということ。日本の演劇において1カ月公演は難しいけど、ここならできる」と意欲を見せる。「ここから新しいスターを輩出したいなと思います。新人の登竜門になったり、Mixa出身の有名俳優が出てきたらいいなと思っています」と思いを馳せた。
また施設の稼働時間については「演目次第、これから決めていきたい」というが、豊島区 副区長 呉祐一郎は「基本的な考え方としては、ぜひ、夜遅くまで池袋で遊んでいただきたい。アフター・ザ・シアターを推進しています」と区の見解を示した。
同発表会には野間省伸(講談社 代表取締役社長)、呉祐一郎(豊島区 副区長)、佐々木伸一(佐々木興業 代表取締役社長)、小孫茂(テレビ東京 代表取締役社長)、パートナー企業代表として川崎由紀夫(テレビ東京 上席執行役員)、 松田誠(ネルケプランニング 代表取締役会長)、木谷高明(ブシロード 取締役)、國枝信吾(ムービック 代表取締役社長)、鎌田和樹(UUUM 代表取締役社長兼CEO)、村上潔(キングレコード 代表取締役社長) 、古川公平(講談社 常務取締役)が登壇した。