小田急電鉄は27日、大みそか深夜から元日早朝にかけて小田急線全線で終夜運転を実施すると発表した。初詣・初日の出に便利な臨時特急ロマンスカー「ニューイヤーエクスプレス号」「メトロニューイヤー号」は計8本運転される。

  • 2020年の干支「子(ね)」のヘッドマーク(赤)を掲出したロマンスカー・VSE(50000形)のイメージ

小田急線は12月28日から1月5日まで土休日ダイヤで運転。12月31日から1月1日にかけての終夜運転は全線(小田原線、江ノ島線、多摩線)で行われ、新宿~相模大野間は約15~30分間隔、相模大野~本厚木・片瀬江ノ島間は約30分間隔、新百合ヶ丘~唐木田間と本厚木~小田原間は約60分間隔で各駅停車を中心に運転する。

臨時特急ロマンスカー「ニューイヤーエクスプレス号」は下り6本・上り1本を運転。下りは6本中5本が新宿発片瀬江ノ島行で、1月1日の1~5時にかけて毎時0分に新宿駅を発車する。「ニューイヤーエクスプレス3・5号」はVSE(50000形)、「ニューイヤーエクスプレス9号」はGSE(70000形)での運転となる。下りの残り1本は新宿駅3時30分発、小田原行「ニューイヤーエクスプレス7号」。上りは片瀬江ノ島駅7時17分発・新宿駅8時27分着「ニューイヤーエクスプレス2号」が運転される。

加えて、東京メトロ千代田線から直通する臨時特急ロマンスカーとして、北千住駅3時59分発・片瀬江ノ島駅5時32分着「メトロニューイヤー21号」を運転。車両はMSE(60000形)を使用する。

「ニューイヤーエクスプレス号」「メトロニューイヤー号」で使用するVSE(50000形)・MSE(60000形)は、先頭車両に2020年の干支「子(ね)」をデザインしたヘッドマークを掲出する。両列車とも車内販売は行わない。特急券は12月1日10時から予約・販売を開始し、小田急線各駅やウェブ予約購入システム(「ロマンスカー@クラブ」「e-Romancecar」)、小田急トラベル各営業所、おもな旅行代理店などで取り扱う。

  • 2020年の干支「子(ね)」のヘッドマーク(赤)イメージ

  • 2020年の干支「子(ね)」のヘッドマーク(黒)を掲出したロマンスカー・MSE(60000形)のイメージ

  • 「ニューイヤーエクスプレス号」「メトロニューイヤー号」の運転時刻・停車駅

終夜運転の実施にともない、定期運転を行う特急ロマンスカーの一部列車で変更も。12月31日の「はこね72号」は明治神宮への最寄り駅となる参宮橋駅に臨時停車(同駅23時27分着)。1月1日の「モーニングウェイ52号」は運転中止となる。