Vo.幹葉、Gt.寺西裕二、Ba.ますだによるピュアポップロックバンド“スピラ・スピカ”が5thシングル『Re:RISE -e.p.-』をリリース。リード曲「リライズ」はアニメ『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』オープニングテーマに起用されている。

  • スピラ・スピカ。写真左からBa.ますだ、Vo.幹葉(みきは)、Gt.寺西裕二(てらにし・ゆうじ)
    2018年『ガンダムビルドダイバーズ』EDテーマ「スタートダッシュ」にてメジャーデビュー

インディーズでの活動を経て2018年8月8日、TVアニメ『ガンダムビルドダイバーズ』とタイアップした「スタートダッシュ」でメジャーデビューを果たしたスピラ・スピカ。昨年より自主企画「星見ヶ丘」もスタートさせ、「聴いてくれる人の希望になりたい、背中を押したい」という思いが込められたバンド名の通り、明るく前向きな楽曲で多くの人を魅了し続けている。アニソン界・音楽界で“スピスピ旋風”を巻き起こしているそんなスピラ・スピカにインタビューを実施した。

●すべてのアニサマ出演への道は「星見ヶ丘」がきっかけ

――今日はよろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いできますか?

幹葉 じゃあ、てらくんからいってみる? てらくんの自己紹介によってそのあとが変わってくる。

寺西裕 ははは(笑)。ギター&作曲担当の寺西裕二です! よろしくお願いします。

幹葉 好きなものとかは?

寺西 好きなものは……メロン、かつ丼です(笑)。

幹葉 はーい、ボーカルの幹葉です。宣伝隊長なのでしゃべるのが好きです。よろしくお願いします~。

ますだ ベースのますだです。好きな食べ物はラーメンです。よろしくお願いします!

――ありがとうございます。今年初出演された「Animelo Summer Live 2019 -STORY-」でのパフォーマンスがとても印象に残っていて、せっかくなのでそのお話から伺えればと思います。アニサマの直後、Twitterのフォロワー数が急増したんですよね。

幹葉 そうなんです! 出演を知らされたときってまだアニメタイアップは2作品しか決まっていなかったので、なかなか実感がわかないし期待と同じぐらい不安もあったんですけど、いい反響をたくさんいただきました。

――「星見ヶ丘 vol.1」で対バンをしたfhánaの佐藤純一さんがテーマソングを担当されていましたが、そのお話を聞いたときは率直にどう思われましたか?

幹葉 もう、本当に驚きました(笑)。すべてのアニサマ出演への道は「星見ヶ丘」がきっかけなんですよ。あの日、私たちは大好きなfhánaさんと対バンできるっていうことでただただ舞い上がっていたんですけど、佐藤さんがいろんな人にスピラ・スピカのことを伝えてくださっていたみたいで、さいとーP(=アニサマゼネラルプロデューサーの齋藤光二氏)が見に来てくださっていたんです。そこでまさか自分たちのライブとMCを評価してオファーしていただけるなんて、思いもよらずでした。

――当日はトロッコに乗るというという大きい会場ならではの演出もありましたね。

幹葉 人生初トロッコでした。自然と手を振ってしまって、アイドルの気持ちになっとったよなぁ(笑)。

ますだ うん、わかる。

――すごくいい笑顔でした。寺西さんはいかがでしたか?

寺西 昔から家族で嵐さんとかのコンサートに行っていて。トロッコが意外と揺れるので、「アイドルの皆さんはそれでも優しい笑顔で手を振ってるのか」って、すごいなと感じました。でも、めっちゃ楽しかったです。

幹葉 てらくんは目線の配り方が上手で、リハーサルのとき褒められとったもん。「てらくんと目が合いました」っていうスタッフさんがいっぱいおった。

寺西 何回もコンサート見に行っててよかった(笑)。

――ただ、最後はメインステージにたどり着けず強制退場という(笑)。

幹葉 トロッコがメインステージの脇で止まったので「メインステージ乗らしてくれるんかな」と思ってたら、スーッと進んでいって、「やられた!」と(笑)。けれど、お客さんたちも面白かったと言ってくださって、たくさんの方に楽しんでもらえてよかったです。

――来年こそはぜひメインステージで披露していただきたいなと思います。

幹葉 会場でも宣言しましたし、次はメインステージに立ちたい。けど、次もトロッコでアリーナを2周とかするほうがおいしいんじゃないかと少し考えちゃってるところもあります(笑)。来年も声をかけていただけるようにもっと頑張っていかないとなって、改めて気持ちが引き締まりました。

●みんな「いつかアニソンを作れたら」という心を持っていました

――皆さんアニメがお好きということなので、アニサマ出演に限らず、もともとアニメの曲を作りたい・歌いたいというお気持ちは強かったんでしょうか?

寺西・ますだ (強く頷き)はい。

幹葉 今の頷きのとおり、ふたりは学生の頃からずっとアニメが大好きなんです。で、てらくんはもともと女性ボーカルをイメージして曲を作っとったんやっけ?

寺西 そうそう、それも聴いていたアニソンの影響があります。アニメ作品の表情みたいなのものを、見た感情のありのままで曲に打ち込む、っていう曲作りばかりしてきたので、ずっと夢でした。

幹葉 私は『ちびまる子ちゃん』専門で生きていたんですけど、てらくんの作る曲にアニソンっぽさがあったり、機材車では常にLiSAさんの曲とかアニソンがかかっていたり、ふたりと出会ってから徐々にアニソンの良さを知っていって。バンドが軌道に乗る頃にはみんな「いつかアニソンを作れたら」という心を持っていました。

――このインタビューもすごく和やかなスタートでしたが、皆さんのその和気あいあいとした雰囲気は最初からあったんですか?

幹葉 私はふたりとバンドメンバー募集サイトで知り合ったので、最初は警戒してあんまりしゃべらない人を演じていたんですよ(笑)。それで、「人間的に仲良くならないとバンドがスタートしない」と思ったふたりが、奈良公園とかいろんなところに連れて行ってくれるようになったんです。「あ、ふたりとも大丈夫な人だ」と思った瞬間から素の自分を出していって、そこから仲良くなるまでは結構早かったよな?

寺西 マッハでした。日によっては練習よりも遊ぶ時間のほうが長かったんですけど、急に変わったんで「誰ですか?」ってなりました(笑)。まぁ、猫かぶってたときもその片鱗は見せてたけどね。

幹葉 見せてた? 隠してたんやけど。ばれていたらしいです(笑)。