お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太とオードリーの若林正恭によるライブ『さよなら たりないふたり ~みなとみらいであいましょう~』(11月3日、横浜ランドマークタワーホール)で使用される楽曲を、音楽ユニット・Creepy Nutsが書き下ろした。

  • Creepy NutsのR-指定(左)とDJ松永

Creepy Nutsは2012年と14年に日本テレビ系で放送された『たりないふたり』のファンだったことから、15年に「たりないふたり」という曲を制作し、16年にリリース。そこで今回、5年ぶりに『たりないふたり』のライブを行うにあたり、スタッフからCreepy Nutsに正式に楽曲の制作をオファーしたところ、快諾された。

曲のタイトルは「たりないふたり さよなら ver」。ライブ中のどこかで使用するが、現時点で配信・リリースなどは予定されていない。

このオファーに大喜びだった2人はレコーディング前から「だいぶ胸アツです!」(DJ松永)、「『たりないふたり』に対しての曲は突き詰めれば、超アツい曲になる!」(R-指定)とノリノリ。

レコーディングを終えると、「原曲からガラリと変わった一曲! 一から書き直して作ったけど良いものに仕上がりました。山里さん若林さんも喜んでくれるのではないかと。2015年に作って2016年にリリースした『たりないふたり』ですが、当時は『たりないふたり』というものに勇気づけられて感化されて、このふたりのように自分たちもマイナス的要素を面白くエンタテイメントに昇華する道があるんだと気付かされてオマージュで作りました。当時の曲は自分たちのことを歌ったんですが、年月が経って本家からオファーが来て、山里さん若林さんのことを歌えるって…。ヒップホップドリーム言わずとしてなんですか!? 下郎キッズに夢与えてる! これはとてつもないサクセスストーリー。夢みたいな話。おふたりに背中を押されてここまで来てしまいました!!! ヒップホップの文脈回収としても完璧! 100点! 泣きながらRECするべきでした(笑)。流せる隙間があったら全部流してください!! どこでも流してください!!」と大満足の様子だ。

今回のライブチケットはすでに完売で、全国53館で展開されるライブ・ビューイングは、きょう1日から映画館販売(先着)がスタートする。

レコーディング前に実施した、どきどきキャンプ佐藤によるCreepy Nutsへのインタビューは以下のとおり。

―――5年前から色々と山里若林の状況が変わってクリーピーナッツの状況も変わった今、彼らの曲を手がける心境は?

DJ松永:だいぶ胸アツです!

R-指定:『たりないふたり』に対しての曲は突き詰めれば、超アツい曲になる! でもイベントとしても番組としても良くするにはお題があったほうが良いですよね。本気で今の心境と照らし合わせてたらバチクソ骨太ヒップホップビートでめちゃくちゃアツいラップになると思う!

DJ松永:でも時間って変わりますね。だって『たりないふたり』の“人見知り”って最先端だったじゃないですか!?

――そうですね。今や“飲み会行かない”とかなんでもないというか。だから今「たりない」というものが難しいというか。

DJ松永:本当に「たりない」の形が変わってますよね。若林さんはもっと入り組んでいるというか、前はわかりやすくてポップだったのが、今は形を変えてますよね(笑)。闇、深いすよね…ストイックな闇ですよね。山里さんは誰しも共感できるポップなところですよね。

――Creepy Nutsのお2人も「たりない」まま活躍が続いてる感じですか?

DJ松永:わりと闇の種類とか変わってきます。同じこと言ってちゃダメだなって。どんどんおじさんに近づくにつれ、若者が言ってて似合うこととおじさんが言ってて似合わないことってあるじゃないですか。だからちゃんと成長していかないとって日々感じてます。

R-指定:果たして成長できているのかっていうのがね。抜け落ちていくものは多い。意図せず“できない・たりてない”ことが僕は多いです。

――今回の『さよなら たりないふたり』についてどう思いますか?

DJ松永:単純に今『たりないふたり』やったらどうなるのかって超興味あります!

R-指定:若林さんの変化をずっと細かく芸にしていくスタイルと山里さんの伝統芸能。山里さんといえば下から関節! どれだけ状況が変わって幸せになってもずっとやり続けると思います。そんなふたりが今、合わさったらどうなんだろうって思います! ただ楽しみ!!

DJ松永:あの2人の絡みはヒリヒリする。全部ホームランだもんな! 若林さんって情報解禁前のこととかガンガンしゃべりますよね!? ヤバいすね(笑)!

―――やめろって言われるとやりたくなるんでしょうね。

DJ松永:危険人物ですね(笑)!!