ジャーナリストの池上彰氏が、最近大きな話題になっているニュースの数々、そして今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースの数々を分かりやすく解説するテレビ朝日系番組『池上彰のニュースそうだったのか!!』。14日(18:56~)は、日韓関係をテーマに放送した。

  • 池上彰 -テレビ朝日提供

同局の丹羽敦子プロデューサーによると、「ホワイト国除外問題が起きて以降、日韓関係をしっかりと解説したのは今回が初めてです」とのことで、「ちょっとは収まったのかなという空気も生まれていますが、なかなか一筋縄では解決しない、ということが今回の池上さんの解説で分かっていただけたのではないでしょうか」と話す。

「特に注目したのが、『歴代の韓国大統領が日本に対してどんなことを言ってきたのか』『それに対して日本はどんな反応をしてきたのか』ということです」とし、「池上さんが打ち合わせの時、いきなり『日本が韓国にやり返したのは初めてだよね』とおっしゃって。では、これまではどうしてきたのかという話から、今回の企画は生まれました」と明かした。

打ち合わせを振り返り、「ちょっと前まで韓国が軍事独裁政権だったことや、日本の文化が禁止されていたことを知らないスタッフが多いことが判明して、池上さんも驚いていましたね」。さらに、「私が個人的にツボだったのが、韓流人気の話の中で、池上さんが意外とK-POPに詳しかったことですね」という。

担当ディレクターがTWICEを例として紹介しようとした際、池上氏は「あれ? TWICEって韓国の人だけじゃなく、台湾とか他の国の人もいるでしょ」「TWICE、知ってますよ。"TT"のでしょ?」などと話していたそう。丹羽Pは「なんか新鮮で驚きでした(笑)。ただ、池上さんは最近の坂道グループとかジャニーズの若手とかも意外と詳しいですし。実はアイドル好きなんじゃないか、と最近疑っています(笑)」とにらんだ。

今回の放送では日韓関係だけではなく、その他の国・地域での紛争なども紹介した。「その中でも、池上さんのこだわりがカシミール地方をめぐる、『インドvsパキスタン』。カシミール地方と言われてピンとくる方もなかなかいないと思うんですが、実は核兵器を両国が持っているために一触即発という恐ろしい紛争です。でも、核戦争ぎりぎりのところまでいっていたりもするのに、実は国民同士は仲がいい、というのは驚きでした。『国民と政府とを切り分けて考えられるのはいいことだよね』と池上さんもしみじみおっしゃってましたね」(丹羽P)。

次回(28日 18:56~)は、10月1日からの消費税増税を控え、そもそもどんなものに消費税がかかっているのか、軽減税率となるのはどんなものがあるのか、このまま消費税は一体何%まで上がりそうなのか、などを解説していく。