ジャーナリストの池上彰氏が、最近大きな話題になっているニュースの数々、そして今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースの数々を分かりやすく解説するテレビ朝日系番組『池上彰のニュースそうだったのか!!』。17日(18:56~)の放送では、今年の上半期のニュースをカレンダー形式でまとめて解説した。

  • 池上彰 -テレビ朝日提供

同局の丹羽敦子プロデューサーは「『このニュースは今年だったんだ』という感想を持たれた方も多かったのではないでしょうか。『この上半期は改元があったので、ちょっといつもとは違う感覚だよね』と池上さんもおっしゃってました。普通、“上半期まとめ”というと6月の終わりにやりますが、今回はそのお言葉に甘えて、あえて8月に入ってからの上半期まとめです」と話す。

池上氏はこの上半期に印象に残ったこととして、「高齢ドライバーによる事故」と「虐待」を挙げていたという。「高齢ドライバーについては、今後限定免許を創設するなど次第に制度面が整ってきていますが、虐待はなかなか全容がつかめず、対応が後手後手に回っている印象です。それだけに、『近所の人など周りのサポートが必要。もっと虐待への意識を持ってほしい』と池上さんは打ち合わせでもいつも言っていて、今回の解説となりました」(丹羽P)。

そして、「そんな中、池上さんが今、もっとも気になっていて、時間を一番割いて解説したのがやはり日韓関係でした」とのことで、「『今年に入ってこんなにも日韓関係を悪くするような出来事が立て続けにあったんだ』とカレンダーにまとめてみて、池上さんも改めて驚いていました」と振り返った。

「日韓がもめている話をするとき、池上さんがいつも打ち合わせで言っているのは、『とにかくカメラの前では、韓国の人は日本のことを悪く言うけど、個人的に聞くと日本が好きだという人が本当に多い』ということです」とのこと。

「池上さんも現地で一般の人や専門家、いろいろ取材されるそうですけどカメラを向けたとき、まずみんな確認するのは『どこの国のテレビですか? この放送は韓国では流れますか?』ということだそうです。『韓国では流れません。日本だけです』と言うと、安心して日本をほめたり、本当は好きだという話もしてくれるけど、『韓国で流れます』というと、日本の悪口しか話してくれないとか」という。

「だから池上さんは『韓国の報道を見るときは、そういうことを意識しながら見ないと、本当の韓国の人の気持ちはわからないよ』といつも言っています。『隣の人が嫌だから引っ越そう! なんてことはできないんだから、ちゃんとお互いのことを考えていかないと』とのことでした」と明かし、「この話、放送にも入れたかったんですけどね。収録ではそういう話にならなくて、ちょっと残念でした」と語った。

次回(31日 18:56~)は、翌日が防災の日の9月1日ということで、防災・防犯について大特集。地震、火事、水害、そして空き巣などの対策について解説していく。