昨今ブームになっているサバ缶。健康目的で普段の食生活に取り入れているという人も多くなってきたそうです。そんなサバ缶は味噌煮、水煮が定番ですが、頻繁に食べると飽きてしまうこともありますよね。実は、サバ缶には味噌煮と水煮以外にもさまざまな味・種類があるってご存じでしたか?

  • 和風から洋風まで幅広くセレクト

そこで今回は、紹介がてらちょっと珍しい味を含めたサバ缶6種類を食べ比べしちゃいます! 比較のポイントは「ボリューム感」「味の濃さ」「サバの風味」「身のやわらかさ」「単体おかず度」の5点。それぞれの個性を5段階で評価します。ちなみに「単体おかず度」は、その商品を料理に使わず単体で食べてほしいかどうか、筆者のおすすめ度を表しています。

完成度の高さにうなる「美味しい鯖醤油煮」

  • シックでシンプルなデザイン

まずは、伊藤食品「美味しい鯖醤油煮」(参考価格:税込225円)を食べてみます。内容量は190g(固形量140g)。醤油煮はそこそこポピュラーなサバ缶ですよね。丸大豆醤油、砂糖、発酵調味料、塩、魚醤などで味付けられています。化学調味料不使用とのこと。

  • 気になる成分表はこちら

  • サバの皮や油でキラキラしています

食べてみると、「えっ!! めちゃくちゃうまいじゃん……!!」という驚きが。サバ缶の醤油煮は初めて食べましたが、味噌煮や水煮と同じくらいメジャーになるべきでは、と考えてしまうくらいあまりにおいしい……! 汁はかなり甘めの味付けで、脂ののった身と絡んでちょうどいい濃さになっています。そして適度なやわらかさ。完成度の高さがすばらしいサバ缶でした。

  • 身の厚みもしっかりめでうれしい

  • 骨までやわらかでした

ボリューム感  ★★★★★
味の濃さ    ★★★★☆
サバの風味   ★★★★☆
身のやわらかさ ★★★☆☆
単体おかず度  ★★★★★

夏バテ中に食べるならこれ!「さば梅じそ風味」

  • 夏に欲しくなるさっぱり系サバ缶

次は、HOKO「さば梅じそ風味」(参考価格:税込214円)を食べてみます。内容量は190g(固形量140g)。砂糖、しょうゆ風調味料、みりん、ねりうめ、しょうが、塩などで味付けられています。梅としその組み合わせはまさに今の季節にぴったり! 味わいにも期待がふくらみます。

  • 梅としその華やかな香りがふんわり漂います

缶に成分表の記載がなかったため、公式サイトで確認しました。100g当たり……200kcal/たんぱく質16.6g/脂質9.5g/炭水化物9.8g/ナトリウム393mg(食塩相当量1.0g) こちらは日本食品標準成分表2010引用による計算値とのこと。

  • 大きい身1つと小ぶりな身が3つ

食べてみると、う~んこちらもとってもおいし~~! ほのかにしょうがの風味も楽しめるさっぱりした味で、甘みも程よく、噛むたびにじんわりと旨味が染み出してくるかのよう。じっくり味わいたい系サバ缶です。身はかためでかむとギュギュッとした食感。これは夏バテ中でもスルッと食べられそう。素麺や天ぷらなどとも相性がよさそうです。

  • 軽い口当たりでペロッと食べきってしまいました

ボリューム感  ★★★★☆
味の濃さ    ★★★☆☆
サバの風味   ★★★★☆
身のやわらかさ ★★☆☆☆
単体おかず度  ★★★★☆

焼きサバの苦味がたまらない「焼きさばみぞれ煮」

  • あまり見かけない形の缶ですね

次は、キョクヨー「焼きさばみぞれ煮」(参考価格:税込150円) を食べてみます。内容量は100g(固形量70g)。味付けは、大根おろし、醤油、砂糖、発酵調味料、ゆずペースト、塩など。焼きサバの缶詰なんてものもあるんですね! 同じく醤油が使われている「醤油煮」との味わいの違いに注目していきます。

  • 成分表はこちら

  • 大根おろしはあまり確認できないですね

食べてみると、焼きサバならではの苦味と香ばしさがあります。ゆずと大根おろしがきいていますね~! 見た目や食感にあまり大根おろしっぽさはなかったのですが、食べると大根のツンとする苦味が感じられました。先ほど食べた「醤油煮」と比べて甘くないので、甘いものが苦手な人はこちらをおすすめ。単品でも晩酌などにはぴったりかと!

  • 缶と同じくやや平べったい身

  • サバ好きさんなら一度は試してほしい

ボリューム感  ★★★☆☆
味の濃さ    ★★☆☆☆
サバの風味   ★★★★★
身のやわらかさ ★★☆☆☆
単体おかず度  ★★★★☆

シンプルなのでアレンジ自在!「さばオリーブオイル漬けガーリック」

  • おしゃれで女子ウケしそうなデザイン

次は、TOMINAGA「さばオリーブオイル漬けガーリック」(参考価格:税込257円) を食べてみます。内容量は150g。味付けはエクストラバージンオリーブオイル、にんにく、塩というシンプルさ。

  • 成分表はこちら

  • にんにくと油で非常にパンチのある香り

食べてみると、サバの風味はほとんど感じられず、今回の6種類の中で一番サバ感が薄いのはこれかもしれません。味付けがシンプルな分、ダイレクトにオリーブオイルとにんにくの風味が楽しめます。なかなか強烈ですが、塩分的には薄めでやさしい味かと。身はギッチギチに引き締まっています。単体で食べるよりは、バゲットなどに塗って食べたり、パスタにして食べたい商品でした!

  • 色合いのせいか、お皿に盛っただけで一品料理のような見た目に

  • 滴るオリーブオイル。ハマる人はめちゃくちゃハマりそう

ボリューム感  ★★★★☆
味の濃さ    ★★☆☆☆
サバの風味   ★☆☆☆☆
身のやわらかさ ★★☆☆☆
単体おかず度  ★★☆☆☆

辛いもの好きさんはこれ!「サヴァ缶 国産サバのパプリカチリソース」

  • サバ缶ではなくサヴァ缶

次は、岩手県産「サヴァ缶 国産サバのパプリカチリソース」(参考価格:税込410円) を食べてみます。内容量は170g(固形量95g)。味付けはたまねぎ、パプリカ、ワイン、ハバネロチリ、砂糖、塩、白こしょうなど。今回の食べ比べの中では一番変わり種的なフレーバーでしょうか。こちらのシリーズは「レモンバジル」や「オリーブオイル漬け」といった商品も出ていますが、テレビで紹介されるなど、いずれも人気があるみたいですね!

  • 成分表はこちら

  • 匂いもスパイシー!

食べてみると、口に入れた瞬間はなんともないのですが、後からなかなかの辛さが出てきました! チリソースの中に、ほんのり野菜の甘みも感じますね。身は少しパサついているかも? それと缶の大きさのわりに量が少ないのがおしいところ。汁が旨味たっぷりなので、あまり辛いものが得意ではない人は料理に混ぜて食べるのがおすすめ。パセリやチーズを乗せて焼いたり、トマト煮っぽくしたり、アレンジが楽しくなりそうな一品でした。

  • この汁を捨てるのはもったいないですよ~!

  • ほろりと解れやすい身でした

ボリューム感  ★★★☆☆
味の濃さ    ★★★★☆
サバの風味   ★★☆☆☆
身のやわらかさ ★★★☆☆
単体おかず度  ★★★☆☆

大人も子どもも好きになりそう!「サバカレー」

  • サバ缶というよりカレー缶では? というツッコミはナシで

最後は、信田缶詰「サバカレー」(参考価格:税込268円) を食べてみます。内容量は190g。調べてみると、「カレー味のサバ缶といえばこれ」と言われるほど知る人ぞ知る人気商品のようですね! 油で揚げたサバにカレーソースを加えて仕上げた缶詰で、具はじゃがいも、たまねぎ、ニンジン、にんにく、しょうがが入っています。

  • こちらは成分表の記載がありませんでした

  • かなり大きめの身が3つ入っています

食べてみると、揚げたサバがとっても美味! この衣のおかげで煮崩れが防がれているのでしょうか。いい意味であまり濃厚さのないカレーなので、サバの風味がほんのり感じられるのもポイント高いです。じゃがいもニンジンも歯ごたえが残っていていいですね。ちなみに辛さは少しピリッとする程度なので、幅広い層の人が楽しめるかと!

  • パサつきもほぼなく、とってもおいしい揚げサバでした

ボリューム感  ★★★★★
味の濃さ    ★★★★☆
サバの風味   ★★☆☆☆
身のやわらかさ ★★☆☆☆
単体おかず度  ★★★★★


今回はいろいろな味のサバ缶6種類を食べ比べました。今回初実食になる商品ばかりでしたが、まだまだサバ缶の魅力をこれっぽっちも理解していなかったのだと痛感しました……! 是非みなさんも、味噌煮や水煮に飽きたら変わり種のサバ缶に挑戦してみてくださいね。