声優の増岡弘が、フジテレビ系アニメ『サザエさん』(毎週日曜18:30~)のフグ田マスオ役と、日本テレビのアニメ『それいけ!アンパンマン』(毎週金曜10:55~ ※関東ローカル)のジャムおじさん役を卒業することが5日、明らかになった。本人から高齢による番組卒業の申し出があったという。

増岡弘

増岡は、マスオ役を1978年から41年間演じてきたが、18日の放送で最後となり、翌週25日からオーディションで決定した声優の田中秀幸が担当することが決定。

田中は「これまで同様、皆さまに愛されるマスオでいられるよう、精いっぱい演じさせていただきます。よろしくお願いいたします」と意気込み、渡辺恒也プロデューサーは「マスオさんのいろいろな場面での感情表現を、バリエーション豊かに演じていただける確信を持ち、スタッフ満場一致で決定しました」と、田中の起用理由を語っている。

一方、88年の番組開始当初から担当してきたジャムおじさん役は、9日放送の第1464話「アンパンマンとはみがきこちゃん/フランケンロボくんとちゅらおばあ」が最後となり、後任は現在『アンパンマン』で「めいけんチーズ」「かばおくん」などを担当している声優の山寺宏一に決定。

山寺は「増岡弘さんは演技だけでなく、そのお人柄も含めてジャムおじさんそのものです。代われる人などいません。でも30年以上、その優しさと温かさにふれてきた者の1人として、少しでも増岡さんのジャムおじさんに近づけるよう、精いっぱいつとめさせていただきます」と話し、高橋雄一プロデューサーは「これからも増岡さんに安心して観てもらえるような番組作りをして参ります」と、決意を新たにしている。

なお増岡は、フジテレビ系バラエティ番組『有吉くんの正直さんぽ』のナレーションも務めていたが、7月13日の放送分から休演している。

  • フグ田マスオ (C)長谷川町子美術館

  • 田中秀幸

  • ジャムおじさん (C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV

  • 山寺宏一