JR東日本新潟支社は27日、新型電気式気動車GV-E400系の営業運転を8月19日から開始すると発表した。これに先立ち、7月27日に新津駅で車両展示会を実施する。あわせて新津運輸区所属のキハ40系列の定期運用終了についても発表された。

  • GV-E400系が8月19日から営業運転を開始(写真:マイナビニュース)

    電気式気動車の新型車両GV-E400系が8月19日から営業運転を開始する(写真は量産先行車。2018年1月の報道公開にて撮影)

電気式気動車GV-E400系は昨年1月に量産先行車3両(両運転台のGV-E400形、片運転台のGV-E401形・GV-E402形)が落成し、量産車の製造に向けた各種試験を実施。量産車はキハ40系列の置換えとして、2019年度中に投入する予定となっていた。ディーゼルエンジンと発電機の電力により、モーターで走行する電気式気動車はJR東日本において初とされ、電車で培ってきた技術やメンテナンス方法をフィードバックすることにより、安全安定輸送と質の高いサービスを提供するとしている。

営業運転開始に先立ち、7月27日の10~15時頃、新津駅1番線にて量産車3両(GV-E400形、GV-E401形・GV-E402形)の車両展示会を実施。客室内も見学可能だが、飲食物の持込みは不可とのこと。なお、新津駅では7月27日、GV-E400系の車両展示会に加え、「SLばんえつ物語」の出発セレモニー(9時20分頃~10時10分頃)、「ぷらっとホームBAR at 新津駅」(10時30分~16時30分)も開催される。

GV-E400系による営業運転は8月19日の新津駅16時52分発、馬下行の普通列車からスタート。新津駅では駅社員・新津運輸区社員ら関係者による見送りを行い、車内では初列車限定の乗車記念ポストカードが1人1枚ずつ配布される。

磐越西線新津~馬下間、羽越本線新津~新発田間をそれぞれ1往復した後、新津駅20時30分発・鼠ケ関駅22時46分着の列車でこの日の運用は終了。鼠ケ関駅6時44分発・新津駅8時55分着の列車は8月20日からの運用となる。GV-E400系の運用列車はその後も順次拡大され、新潟地区では羽越本線新津~酒田間、磐越西線・信越本線会津若松~新津~新潟間、米坂線米沢~坂町間での運用を予定している。

  • 新潟地区のキハ40系列は2019年度中に定期運用を終える予定

一方、新津運輸区所属のキハ40系列は「越乃Shu*Kura」を除き、段階的に運用を縮小していく。2019年度中に新潟地区の信越本線・羽越本線・磐越西線での定期運用を終了する計画となった。