東京急行電鉄が推進する「駅古材活用プロジェクト」の第3弾として、旧池上駅舎の木材を使ったベンチを街の各所に設置する取組みを開始した。

  • ベンチキット完成イメージ(画像左)と、旧池上駅舎に設置されていた長いベンチ(同右)

2018年春に始まった「駅古材活用プロジェクト」は、旗の台駅改良工事や池上駅開発計画で発生した古い木材を駅と沿線で活用する取組み。歴史ある木造駅の記憶を未来に継承し、工事にともなう環境負荷を低減することを目的としている。第1弾として2018年6月に駅古材で椅子を制作するワークショップ、第2弾として同年11月に駅古材でクリスマスオーナメントを制作するワークショップをそれぞれ実施した。

第3弾となる今回は、池上線の象徴として親しまれた長いベンチを池上駅の古材で再現できる「ベンチキット」を10組制作。組み立てたベンチを公共の場に設置できる事業者に無料で配布する。ベンチの大きさは高さ100cm、幅200cm、奥行き50cm。完成したベンチには、池上駅の古材であることを証明するプレートを設置する。希望する事業者は4月30日までに、「いい街いい電車プロジェクト」サイト内で申し込む必要がある。