漫画家の久保ミツロウ、コラムニストの能町みね子、音楽クリエイターのヒャダインによるフジテレビのトークイベント『久保みねヒャダこじらせライブ#41』が、4月21日に開催。夜公演では、2025年初頭での解散を発表したでんぱ組.incへ、数多くの楽曲提供を行ってきたヒャダインが思いを語った。

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解散危機で作った「W.W.D II」

特に思い入れのある曲は、「W.W.D II」。「“夢なんか くだらない 仲間なんか しょーもない ずっとずっと そう思って 生きてきた”っていう歌い出しで、最終的には“ひとりだけじゃ 見えない景色が ここにはある”っていう歌なんですけど、この頃、メンバー同士のすれ違いが行くところまで行ってて、このままだと解散するぞっていうときに、応急手当として『この曲を歌って仲直りして!』って感じで作ったんです。実は僕も、“夢なんか くだらない 仲間なんか しょーもない”と思ってたんですけど、この頃から『このままじゃいけないぞ』っていう気持ちになっていて。その思いもあってこういう歌詞になったので、自分の変化と追走してきたんですよ。だから、僕は勝手にもう一人のメンバーみたいに思ってるんです」と、思いが交錯していたそうだ。

それを聞いた能町は「いい仕事しましたね」と称え、久保は「こういう歌を歌い継いでくれる人が現場にいなくなると、アイドルの世界も寂しいですね」と惜しんだ。

雑談連載が書籍化「グルーヴ感を一緒に」

夜公演では他にも、清水ミチコをゲストに迎え、怒涛のものまねを披露。さらに、タモリ激似のジョニー志村、志村けん激似のレッツゴーよしまさが前回のライブに続き登場し、久保がMCをシミュレーションする『踊る!ミツロウ御殿!!』プレイも行われた。

この夜公演の模様は、5月5日まで追っかけ再生が可能(チケットは同日18時まで販売)。地上波放送は、5月11日・25日の深夜を予定している。また後日、同局の動画配信サービス・FODで配信される。

次回のライブは6月30日に開催し、昼公演は門外不出の会場限定トーク。夜公演は有観客&オンラインで、ゲストに槇原敬之を迎えて行われる。ヒャダインによると、「マッキーは“僕がテレビに出るとしたら、絶対に『久保みねヒャダ』が最初だ”って言ってました」とのことだ。

また、ライブ終了後の楽屋での雑談連載を書籍化した『カウンセリングするつもりじゃなかった~久保みねヒャダこじらせ雑談~』が発売中。ヒャダインは「こんなに文章いっぱいある本、最近見たことないです」、能町は「対談だから読みやすい」とアピールし、久保は「目的をもって結末まで話をしてないので、このグルーヴ感を一緒に楽しんでもらえる一番高度に発達した知能を持ってるのはそう、あなたたち」と決めて呼びかけた。