グローバルウェイはこのほど、「給与の満足度が高い業界ランキング」を明らかにした。同調査は2016年4月1日~2018年3月31日、企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」ユーザーから寄せられた企業を抽出し、業界別に「給与の満足度」評価の平均値を算出したもの。

  • 給与の満足度が高い業界ランキング

    給与の満足度が高い業界ランキング

国税庁が毎年実施する民間給与実態統計調査によると、平成29年度の業種別平均年収で最も高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の747万円だった。一方、最も低いのは「宿泊業、飲食サービス業」の253万円だった。

今回は、企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」ユーザーの給与の満足度評価(5点満点)をもとに、業界別のランキングを作成した。その結果、1位は「証券業界」となった。以前は長い拘束時間や厳しいノルマなどのマイナスイメージもあったが、現在は働き方改革の影響もあり、環境は改善されつつあるとのこと。目標設定が高いケースも多いようだが、それを達成して高年収を得ていることに満足感を持つ人も少なくないという。

ユーザーからは「報酬にはかなり満足している。他業種や同業他社と比較しても、外資系を除けばトップクラスだと思う。管理職未満であれば、残業はすべて認められるため、若いころは残業代がたまる。住宅補助も充実している」(30代後半男性/年収1,300万円/2017年度)といった口コミが寄せられている。

2位は「医薬品業界」となった。製薬メーカーのMRは、営業職のなかでも高年収で知られている。MRに限らず、同業界はおおむね給与水準は高く、同サイトに投稿された給与明細でも、20~30代で800万円程度という投稿が多かった。

「給料は非常に高く、申し分ないと思う。30代で800万円から1000万円はもらえる。基本的には年功序列の傾向が強いが、賞与は評価によって変動し、その変動幅は最近さらに大きくなったようである」(30代後半男性/年収950万円/2016年度)といったコメントがユーザーから挙がっている。

3位は「電気・ガス業界」がランクインした。仕事量や仕事内容の難易度を考慮すると、十分な額が出ているといった満足感が結果に表れているという。ユーザーからは「もらいすぎと感じている」という声のほか、「現在の報酬の額は非常に満足している。数年間はほとんど基本給が上がらなかったが、一定周期で大幅に基本給が上がる制度となっているよう」(20代後半男性/634万円/2010年度)という声も挙がっている。

4位は「輸送用機器業界」、5位は「鉱業界」、6位は「電気機器業界」、7位は「銀行業界」「リース・消費者金融・クレカ・信販業界」、9位は「保険業界」、10位は「化学業界」「石油・石炭製品業界」がランクインした。