元フジテレビアナウンサーの河野景子さんが、同局系情報バラエティ特番『バイキング・ザ・ゴールデン』(28日18:00~21:55)で、元貴乃花親方との離婚報道後、メディアに初登場する。

  • 河野景子さん=フジテレビ提供

番組では、MCの坂上忍が、今年世間を騒がせた「ニュースの主役」たちに直撃取材を敢行。河野さんが「久しく、このドキドキ感や、緊張感を味わったことがない」と緊張気味に語り、インタビューがスタートする。

冒頭では、河野さんが局アナだった頃の秘蔵映像を紹介。同期入社(1988年)の故・有賀さつきさん、八木亜希子と共に「花の3人娘」と呼ばれ、アイドルアナウンサーの先駆けだったが、秘蔵映像の中には、河野さんがフジテレビの採用試験で自己紹介をする貴重な映像も登場する。

インタビュー前半では、当時、大関から横綱になったばかりで注目度の高かった貴乃花とのデート事情や結婚当初の苦労などが語られる。角界に嫁ぐことについて不安はなかったのかという問いに「あまりに知らなすぎて、不安はなかった」と答えるが、実際に嫁ぐと「想像を絶する大変さがあった」という。

その後、話題は2人の結婚から3年後の98年に突如として巻き起こった「洗脳騒動」へ。貴乃花と、兄・若乃花(花田虎上氏)との確執がウワサされたことに端を発し、貴乃花が信頼している整体師から「洗脳を受けているのでは?」と報じられたこの騒動を、当時、河野さんがどう思っていたのか…。20年を経て、「洗脳騒動」の真実が語られる。

また2010年、当時の貴乃花親方が一門を離脱、単独で理事戦出馬を表明して話題を呼んだ、通称「貴の乱」では、選挙に敗れたとしても一石を投じたことに意味があると受け止めていた河野さん。選挙の前日に、本人にその旨を伝えるが、予想外の答えが返ってきたことを明かす。

そして昨年、相撲界を震撼させた元横綱・日馬富士関による、貴ノ岩関への暴行事件。この騒動を誰よりも近くで見守っていた河野さんが、今だから話せる思いを語る。「こんなにつらいんだったら辞めていいんじゃない?」と語りかけた河野さんに、当時の親方が返した言葉とは…。また、河野さんは貴公俊関による付け人への暴行事件や、前夫の日本相撲協会からの退職についても語る。

インタビュー終盤には、今回の離婚の話題に。「つらいことも悲しいことも悔しいことも、たくさんありました。でもそれ以上に喜びとかうれしいこととか感動したこともありました」と、23年間の結婚生活を振り返り、離婚という道を選択した理由から、物議を醸した前夫の「円満な夫婦なら離婚なんてしません」というコメントに対する思い、さらには離婚の原因と報道された河野さんの会社設立の真相や、長男・優一氏に対する教育方針の違いまで、包み隠さずに全てを語る。

坂上の質問に対し、時に笑顔、時に涙を浮かべながら真摯(しんし)に答え続けた河野さんのロングインタビューは必見だ。

坂上は、今回のインタビューについて「最初にお顔を拝見した際には緊張されていましたが、お話をされていくうちに予想以上のお答えをいただけてびっくりしました。言葉の端々に、河野さんが花田さん(元貴乃花親方)のことを信じ、彼のやり方も理解した上で支えていらっしゃったように感じました」と感想。

一方で、「大変な生き方をされてきたんだろうなと思うのは、23年間の夫婦生活の中で、もちろん“夫婦”という時間もあったんでしょうけど、むしろ“同志”だったんだろうなと。だから、離婚されても“同志”という部分は変わっていないと思います。河野さんが『至らない点があったかもしれませんが、間違っていなかったと思う』とおっしゃっていて、思わず『離婚する必要があったんですかね?』と聞いてしまいました。今回の河野さんのインタビューをご覧いただければ、いろいろなことのつじつまが合って、『あー、こういうことだったんだ!』とご理解いただけると思います」と呼びかけた。

スタジオには、安藤優子、古舘伊知郎、宮川俊二、安東弘樹が出演し、特別企画「私の人生を変えた“平成の重大ニュース”」を放送。安藤は「和歌山毒物カレー事件」を選び、当時、誰よりも早く林真須美・死刑囚の自宅で単独インタビューをすることに成功したが、逆に、このことが後々まで自身を苦しめることになったという。安藤が「反省している」、そして「(林真須美・死刑囚に)利用された」と語った背景とは…。

古舘が選んだニュースは「東日本大震災」で、「取材者として最も無力感に打ちひしがれた」と回想。宮川は「坂本弁護士一家殺人事件」を「怒りを抑えられなかった」と振り返り、安東は「柔道・谷亮子さん、卓球・福原愛さんへのインタビュー」で、2人への愛情が取材の妨げとなり、「キャスターとして壁にぶつかった」と語る。

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