元貴乃花親方の花田光司氏が、日本テレビ系バラエティ番組『新春しゃべくり007 4時間半SP』(来年1月2日18:30~22:54)で、作家の瀬戸内寂聴氏に悩みを相談する。

  • 瀬戸内寂聴氏(左)と元貴乃花親方=日本テレビ提供

2018年、角界からの引退に離婚と、公私ともに人生の大きな転機を迎えた花田氏。12月某日、京都・嵐山にある「「寂庵」に向かい、生ける伝説・寂聴氏と初対面を果たした。対談直前、番組スタッフが「寂聴さんとお話する前のお気持ちは?」と聞くと、花田氏は「静寂に包まれたような感じで…。私の人生に役立つことをお教え願おうかな、と思います」と、その想いを語った。

寂聴氏は、花田氏を入門当初(当時は貴花田)から応援していたそうで、いつか会って話がしてみたいという長年の願いがかなった格好。「苦労なさいましたね。つらかったね」と迎えると、花田氏は「いつの時代も激動でやってきたような感じでしたので…」と謙そんした。

それでも、寂聴氏が「かわいそうでしたね、本当に。もったいないね…。もったいないと思うでしょ?」と確認すると、花田氏は「もったいない、というよりは好きだったものが1つ失われた感じで。ただ自分なりに、それは、ここいらで一旦身を引いて…というところもありますので」と、本音を吐露。「今ちょっと落ち着いた?」と聞かれると、「落ち着いています」と答えた。

さらに、寂聴氏は「もう1人になりたい!…という気持ちがよく分かります。1人がイイ!!」と強調し、花田氏も「はい、本当にそうですね。寂しい時もあるんですけど、1人だと落ち着いて物事を考えられると言いますか…」と同意。

続けて、「ちょうど私15歳で入門しまして、15年力士生活やりまして、15年親方やって今年16年目で引退しましたので、16年間というのが何か一区切りの人生観がありまして」と心境を打ち明けると、寂聴氏は「そこでしか生きてなかったからね。なんか今ちょっと寂しいでしょうね」と思いやり、花田氏が「新しい故郷見つけに…仕事も」と展望を語ると、「まだね!私96歳よ! 96でまだこんなに元気ですからね。これからは好きなことしなさい。自分の好きなことだけしなさい」と発破をかける。

その後、話題は「世間やメディアからのバッシング」「離婚問題」「最愛の娘」「理想の恋愛」「来年の運勢」「これからの生き方」…など多岐にわたった。花田氏は人生の大先輩のアドバイスに熱心に耳を傾け、初の対談は1時間以上にも及んだ。

対談を終え、花田氏は「まさかお会いできる方だとは思っていなかったです。全てにおいて卒業と引退かなと思って独り立ちしたときに、寂聴さんにお会いでき、これからどうやって楽しい人生を歩んでいけるか、あらためて頑張ろうと思いました。今日はありがとうございました」と感謝。

寂聴氏は「ご苦労をされたけど明るくて安心しました。子どものようなかわいい笑顔をお持ちで、テレビで見る“眉間にしわを寄せた難しいお顔”はもうやめなさい、とお伝えしました。2019年、貴乃花さんは本当にとっても良い運を持っておられます。またぜひ、寂庵にいらっしゃい!」とエールを送っていた。

この日の放送では他にも、スタジオゲストに高嶋ちさ子、芦田愛菜、高橋英樹・真麻親子ほか2組。VTRゲストに、石田純一・理子夫妻、東尾修、すみれの“石田家”が登場する。