JR貨物は北海道胆振地方を震源とする最大震度6強の地震(9月6日3時8分発生)を受け、6日12時現在の貨物列車への影響についてまとめた。道内の列車および本州・北海道間を結ぶ列車はいずれも運転を中止しており、運転再開の見通しは立っていない。

  • 北海道胆振地方を震源とする地震の影響で、北海道内の貨物列車も運転中止に(写真は2016年撮影)

同社は本州・北海道間において貨物列車を計51本(定期列車40本、臨時列車11本)運行。品目は北海道向けが「宅配貨物、飲料水、加工食品、書籍等」、北海道発が「農産品(馬鈴薯、たまねぎ)、自動車部品、紙製品等」とされ、平日の1日あたりの輸送量は約2万1,000トン(2017年9月実績。北海道内のみの輸送量も含む)となっている。

北海道安平町で震度6強、北海道千歳市で震度6弱などを観測した9月6日未明の地震により、道内では全域にわたって停電が発生。この影響で、JR北海道をはじめ道内の全路線で運転見合わせが続き、JR貨物も道内全域で貨物列車の運転を中止している。国土交通省の災害情報によれば、地震の影響でJR貨物の貨物列車12本が駅間停車したという。

JR貨物は9月6日12時現在の運転状況について、「北海道内を走行する列車は全て道内で運転を中止しています」「本州と北海道の間を結ぶ列車についても運転を中止しています」「現在のところ、運転再開の見通しは立っていません」と説明している。