北海道の胆振地方中東部を震源とする地震が9月6日3時7分に発生。最大震度6強を観測した。この影響で、北海道内の全域で停電となり、JR北海道をはじめ道内の鉄道事業者も運転再開が困難な状況となっている。

  • 9月6日未明に発生した地震の影響で、北海道新幹線をはじめ道内の各路線で運休に

気象庁の発表によれば、この地震で北海道安平町において震度6強、北海道千歳市で震度6弱を観測したが、震央付近の複数の観測点で震度データが入電していないという。地震の影響で発生した停電については、北海道電力が「地震に伴い道内の火力発電所が緊急停止し、電気の使用量と発電量のバランスが崩れたことで、周波数が乱れ、北海道内の全域で停電が発生しました」と説明。道内の約295万戸で停電し、火力発電所の発電を再開する作業を実施中だが、現時点で復旧時刻は未定となっている。

鉄道の運行状況については、国土交通省の災害情報にて道内の4事業者(JR北海道、道南いさりび鉄道、函館市企業局、札幌市交通局)とも運転休止とされている。9月6日7時20分の時点で、旅客列車は新幹線・在来線ともに「脱線・駅間停車なし」、貨物列車は「脱線なし、駅間停車12本」、札幌市営地下鉄南北線で「がいし脱落」が確認されたほか、各事業者とも施設被害の有無について確認中だが、停電の影響もあり、「施設点検で問題が無くとも電力が復旧しなければ運転再開が困難な状況」とのこと。

なお、JR北海道のホームページは現在もつながりにくい状況となっている。北海道新幹線の運休にともない、東北新幹線は北海道新幹線への直通運転を中止している。