謎の預言者役・渡邊圭祐、ブレイクの法則は決まった!?

50年後の未来からきた謎の預言者であるウォズは、常に本を手にしており、突然ソウゴの目の前に現れ、未来を予見するような言葉をつぶやくと姿を消す。ソウゴのジオウとしての戦いをサポートするという。すべてはソウゴを正しく導くためらしいが、果たしてその目的は?

ウォズを演じる渡邊圭祐は、仙台でモデルとして活躍していた24歳。地元ではCMなどにも出演していたが、役者のオーディションは『仮面ライダージオウ』が初めてだったのだという。オーディション時はまだ仙台に住んでいたという渡邊は、「オーディションがひと段落したところで明日東京の事務所に来てくれというふうに急に呼び出しをくらいまして、『何かしたっけかなあ……』と、本当にいろいろと変な汗をかきながら東京に行ったんです。そうしたら、『事務所で仮面ライダーの出演が決まりました』というふうに言っていただきまして……」と振り返ったが、「本当は喜びたかったんですけれど、喜ぶスキすら与えないくらいのスピードで、急に採寸が始まるっていう。僕自身のデータがまったくないみたいで(笑)。全身の何から何まで測るので、そっちのほうにびっくりしちゃいました」と、驚きを語っていた。

環境も劇的に変化したそうで、「仮面ライダーの出演が決まったことで、生活の拠点を仙台から東京に移しました。2か月くらいなんですけど、生活がガラッと変わりすぎて、まだまだ東京についていけてないです。仮面ライダーの撮影もなんですけど、東京という街にもまずは慣れていかないとなと思っています」とコメント。MCから『ジオウ』出演の実感はありますか?と尋ねられると、「ないですね。ずっと『ドッキリだよ』というふうに伝えられているので……」と、今でも戸惑っていることを明かした。

役作りの上で渡邊は、「ウォズは、僕とまったく真逆の人物。何が起きても飄々として達観しています。ですので、普段から何が起きても冷静に対応できるよう心掛けて生活はしていました」と、普段からウォズを意識。なお、奥野によると現場で渡邊は「圭祐くん、圭祐さん」と呼ばれており、「いつも誰かしらにちょっかいを出している気さくな人」であるとのこと。好きなライダーは『仮面ライダー龍騎』で、「物語にも人間味があり、今までとまた違ったもので衝撃がありました」と語った。

「僕自身のデータがまったくない」と自身が語るほど、サプライズの出演決定だったという渡邊。とはいえ、『仮面ライダーカブト』の水嶋ヒロや『仮面ライダー電王』の佐藤健など、数々のスターを見出してきた東映の白倉伸一郎プロデューサー、武部直美プロデューサーが手掛ける本作だけに、今後の活躍が大いに期待されるキャストだ。『仮面ライダーアギト』で要潤の出演をめぐるエピソードで、オーディション前に白倉氏が廊下ですれ違った時に即決するウルトラCで社内を驚かせたという逸話が思い起こされた。