――下園さん演じるルパンイエローの決めポーズも非常に愛らしいもので、工藤さんの初美花とイメージが共通しているように思えました。お2人で役作りについてディスカッションしたりすることってあるのですか。

それこそ最初のころは私自身が何をどうやればいいかわからないので、下園さんがやってくださったルパンイエローの仕草からヒントを得ることがたくさんあったんです。初美花は身振り手振りが大きく、いつもオーバーアクション気味なので、下園さんも私の動きを見てルパンイエローに取り入れてくださったりもしているそうなんです。私も下園さんも、キャラを生かすも殺すも自分次第だという意識がお互いありますので、2人で同じ役を演じる=一心同体にかなり近づいていると思います。普段から密に演技について話し合うわけではなく、お互いの動きから何かを感じ取るということですね。でも、困ったときは下園さんに頼っています。

――『ルパパト』では変身アイテムが銃(VSチェンジャー)ということもあって、工藤さん自身も銃を撃つシーンがたくさんありますが、VSチェンジャーの小道具は扱いやすいものなのでしょうか。

大きいし重いし、すごく扱いにくいんですが、初美花としては女の子らしさを大事にしていますから、銃を手にしても可憐な可愛らしさは損なわれないよう、華やかな動きをさせてもらっています。

――放送から半年たった現在、ファンの方からの反響も多数寄せられていると思いますが、もらっていちばんうれしい言葉というのはどんなものでしょうか。

「初美花がかわいい」と言ってくださることですね。本当にうれしくて、もうその言葉ひとつで頑張れます。このキャラクターを演じるにあたって「かわいくてみんなから愛される」ということを大前提にやってきていましたから、それがいい具合に結果になっているなと。あと、魁利や透真と同じく初美花にも辛い過去があり、悲しさや辛さを背負って快盗をやっているので、「初美花かわいそうだな、健気だな」という声をいただいたときは、頑張って役作りをしてきてよかったなって思えますね。

――小学館の雑誌『てれびくん』では、毎号カラー見開きで初美花をメインにしたコーナー記事が載っていますが、特撮ファン向け雑誌ではなくちびっ子向けでこのような扱いの大きさは、まさに破格といいますか、工藤さんのアイドル人気の高さがうかがえる現象ですね。

「初美花ちゃんのとっておき店番情ほう局!!」というタイトルですよね(笑)。私自身、こんなことになっているとは全然知らなくて、雑誌を見て改めて驚きました。コーナー的にもけっこうな反響があるとうかがっていますし、どうやら大人のファンの方も買ってくださっているようなんです(笑)。自分自身がうれしく、楽しく見させていただいていますので、これからも積極的に協力させてもらえればと思います。小さい男の子からも反響があるんですよ。この前、撮影現場にたまたま居た男の子から「初美花ちゃんはぼくが守るんだ!」と言われたことがあるんです。それを聞いたとき、もうかわいすぎて死ぬかと思いました! キュン死に(笑)。「お姉ちゃんは頑張るよ!」って気持ちになりましたね。私が小さいころ、デカブルー(特捜戦隊デカレンジャー)がカッコいいと思って憧れたように、今の男の子たちが大きくなったとき「ルパンイエローが初恋の相手」と言ってもらえたらとてもうれしく思います。