• 後列左から前川泰之、水上剣星、滝裕可里、越智友己、武田航平、高田夏帆、横山涼、工藤遥、奥山かずさ、元木聖也、前列左から赤楚衛二、松井玲奈、藤井隆、勝村政信、犬飼貴丈、伊藤あさひ、結木滉星、田中直樹、濱正悟

いよいよ8月4日に公開となる映画『劇場版 仮面ライダービルド Be The One(ビー・ザ・ワン)/快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film(アンフィルム)』の完成披露イベントが26日、東京・六本木ヒルズアリーナにて行われた。登壇したキャスト19名はみな涼しげな浴衣姿で、背景を彩る打ち上げ花火にかけた"打ちアケ話"を披露した。

イベントには、犬飼貴丈(仮面ライダービルド/桐生戦兎)、赤楚衛二(仮面ライダークローズ/万丈龍我)、高田夏帆(石動美空)、武田航平(仮面ライダーグリス/沢渡一海)、越智友己(仮面ライダーマッドローグ/内海成彰)、滝裕可里(滝川紗羽)、水上剣星(仮面ライダーローグ/氷室幻徳)、前川泰之(石動惣一)、そして『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』から伊藤あさひ(ルパンレッド/夜野魁利)、濱正悟(ルパンブルー/宵町透真)、工藤遥(ルパンイエロー/早見初見花)、結木滉星(パトレン1号/朝加圭一郎)、奥山かずさ(パトレン3号/明神つかさ)、横山涼(パトレン2号/陽川咲也)、元木聖也(ルパンエックス/パトレンエックス/高尾ノエル)が登壇。さらにゲストキャストである勝村政信(伊能賢剛)、藤井隆(郷原光臣)、松井玲奈(才賀涼香)、田中直樹(エルロック・ショルメ)が登場した。

テレ朝夏祭り内で連日日替わりでキャストが登場し、トークイベントが行われている同会場だが、開催当日は連日の猛暑が少しだけ落ち着き、イベント初日には暑さのあまり「この暑さには負ける気しかしねえ」と音を上げていた赤楚も、「これくらいの涼しさだったら、負ける気がしねえ」とあいさつし、会場を沸かせた。

黒地に赤と白の波をあしらった浴衣で登場した犬飼は、映画の見どころとして「戦兎と万丈の関係が非常に美しく描かれているので、そこを見てもらいたい」と、これまでのテレビシリーズの魅力が詰まった映画についてアピールした。

高田は「ギロッポンの真昼間、こんなに集まっていただいてありがとうございます!」と満席の会場に感動している模様。映画については「どこを切り取っても見どころ。心拍数がすごく上がる映画になっております」と熱く語った。

武田は、「沢渡一海、29歳独身。心火を燃やして今日はよろしくお願いいたします!」とおなじみのあいさつ。「映画ではヒゲ(氷室幻徳)とジャガイモとのコメディなシーンを楽しんでほしい。笑っていただけたらうれしいです」と映画のコメディ要素についてコメントした。

劇中ではメガネ姿の越智は、あいさつ前にメガネをかけて内海モードに。「映画では幻徳さんとのシーンで、しかも懐かしい制服を着ているので、そこを見てほしい」と内海ならではの見どころを語った。内海と同じく難波チルドレンの滝川紗羽を演じた滝は、「映画では久々に難波チルドレン仕込みのアクションをやったのでそこを見てもらえたらうれしい」と、期待をもたせた。

水上は、「六本木のお母さんたち、隣のホテルで朝まで語り明かそうぜ!」と、"ホテルおじさん"の異名をもつ幻徳らしい?呼びかけで爆笑をさらうも、「すみません、昼から何を言っているんでしょうか」と照れ笑い。石動惣一/エボルトとして物語をかき乱しまくった前川は、「みんな、チャオ~」とおなじみのあいさつを投げかけると、会場からも元気に「チャオ~」が返された。映画ではすべてのナゾの裏で暗躍した黒幕「ブラッド族」が登場することから、前川は「オレ、仲間いたんだという……(笑)、そこが最初だったんですけれども。ドラマの中では頂点にいて、自分の手のひらの上でものごとが進んでいました。映画ではパワーバランスが違っているので緊張感のある石動が見られます」と見どころを語り、さらに「劇場版を担当している上堀内監督は、タダではしゃべらせてくれないんですよ。僕も角砂糖を積みながらとか、コーヒーの豆を挽きながらとかしゃべらなきゃいけないんです」と細かな演技面でのポイントも明かしてくれた。

物語のキーパーソンとなる東都知事・伊能賢剛を怪しく演じる勝村は、「ブラッド族の仮面ライダーブラッドを演じさせていただきました。"地上最強のライダー"仮面ライダーブラッド……"地上最強のライダー"」と"地上最強のライダー"を繰り返し強調し、50代にして憧れの仮面ライダー、しかも"地上最強のライダー"への変身がかなった喜びを噛み締めていた。

西都知事・郷原光臣を演じる藤井は、「本日はお暑いなか、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。私の"うちわ"をもってる方もたくさんいらっしゃって、とってもうれしいです」と、アイドルなりきりのボケをかまし、会場を盛り上げた。撮影について聞かれると、「(特撮ヒーロー作品の撮影は)初めてだったのでどうなるか楽しみだったんですけれど、そばで見ていて、若いキャストのみなさんがまわりのスタッフのみなさんに愛されているんだなということをとても感じて感動しました」と語った。

特撮好きとしても知られる松井は、念願の出演に「ビルドを生で見た時に思わず『カッコいい!』と言いそうになったのですが、悪役なのでぐっと我慢しました。映画は見ている側が『頑張れ!』と応援したくなるような作品になっています。今日も手を振ると、みなさんが役の名前で呼んでくれるところを見て、この作品自体が見ている人にエネルギーを与えている作品なんだなと思って、参加できてうれしかったです」と思いを述べた。

今回の映画の撮影は、一般公募により選ばれたエキストラ約3000名を動員。「仮面ライダーシリーズ」史上最大級の規模で実施されたことも話題を呼んだ。犬飼は「撮影に参加してくださったエキストラの方々は、みなさん『ビルド』という作品を愛していてくださっていたので、一人ひとりのお顔がすごく印象に残っていて。参加していただいてすごく感謝しています」と語ると、赤楚も「撮影はすごく暑かったんですよ。そんな中でも日焼けしながらエキストラのみなさんが頑張ってくださって。僕はひと足早く映画を観たんですけれども、すごい画になっていて感動しました」と熱く語った。

続いて『ルパパト』キャストから伊藤は、「圭一郎と二人で焚き火を囲んで語り合うシーンではとても感情を込めたので見てほしい」と見どころに触れた。それに応えるように隣にいた結木も「どのような形でダブルレッドが一時休戦し共闘するのか見てほしい」とダブルレッドの"共闘"までの流れにも注目してほしいと語った。さらにテレ朝夏祭りで定番になりつつある「国際警察の権限において」(結木)「実力を行使する!!」(会場)のコール&レスポンスで会場の気持ちを一つにした。

劇中ではクールな透真を演じる濱は、お笑いコンビ・麒麟の川島明のネタ「麒麟です」の如く、いい声で「ルパンブルー」と自己紹介すると会場から歓声が。「個人的にはロボ戦がめちゃくちゃかっこよくなっています」と、推しシーンを明かした。パトレン2号/陽川咲也を演じる横山は、「ダブルレッド不在のなか、活躍する僕たちも見てほしいですね。咲也は普段はポンコツなんですけど、今回はキリっとしているので注目してください」と熱を込めた。

ルパンイエロー/早見初見花役の工藤は、「普段はかわいらしい初見花ちゃんですが、映画では無駄にカッコつけています。この夏やばやばやばすぎな映画だと思うのでぜひ劇場に足を運んでください」と猛烈に映画をアピール。一方、警察のヒロイン・パトレン3号/明神つかさを演じる奥山は、「パトレン1号がいない中でつかさがどうリーダーシップをとっていくかを見てほしい」と、"つかさ先輩"のりりしさに期待できそうだ。

警察でもあり快盗でもあるという謎多き新戦士ルパンエックス/パトレンエックス/高尾ノエルを演じる元木は、「みなさん、こんにちはー!」とさわやかにあいさつ。「僕は追加戦士として、この映画から撮影に入ったんですけど、その初々しさも出ていると思います。濱が言ってくれた通り、ロボ戦が見どころとなっており、とてもテンポのよい映画になっています」とまとめた。

今回ゲストキャストとして名探偵エルロック・ショルメを演じる田中は、「今回はイケメン役をいただいたんです。本当にかっこよくどのシーンも撮っていただいたのですが、カットがかかるごとに監督が『いや~田中さん、今のカットもかっこよかったですよ』というときの顔がいつも半笑い。そこが見どころとなっております」と自虐気味のコメントで笑いを誘った。田中自身の撮影期間は短かったとのことだが、「みんながとても優しくて、温かく受け入れてくれて。暑いなかの撮影だったんですけれど、気を遣ってみんながお茶をもってきてくれるので、周りがお茶のコップだらけになったんです。こんなに飲めないよっていうくらい。それがすごくうれしかった」と、微笑ましいエピソードを明かした。

ダブルレッドの"共闘"が見どころである本作。「撮影を通して2人の仲は深まったか?」という質問に、伊藤は「いろんなところで聞かれますね、それ。撮影中はずっと2人一緒でしたし、アクションも芝居もずっと2人でやっていたので本当に仲良くさせていただきました」。結木も「役で絡むことが本当に多かったので、自然と話す機会も多くて、映画が終わったあとはより生意気になってきましたね(笑)」とサバサバと語っていたが、工藤から「今日は2人ともよそよそしくしゃべってますけど、現場ではめちゃくちゃいちゃいちゃしてます」とのタレコミが。工藤によると「この映画の撮影が終わってからのイチャつきっぷりがハンパじゃない」そうで、「ほかのメンバーは疎外感」なほどなのだという。すると結木が「確かにメイクしてたら膝に乗ってきたりします」と告白し、そのエピソードには犬飼も「ベストマッチじゃないですか!」と思わずツッコんでいた。

イベントの最後には背景を彩る打ち上げ花火にちなみ、"打ちアケ話"を披露するコーナーに。ダブルレッドのいちゃいちゃぶりを目にした犬飼は「ルパパトのみなさんと仲良くなりたい。メイクルームでは一緒になるけど、なかなかお話しする機会がないので僕もイチャイチャしたい!」と打ち明け、「ビルドチームは控えめで人見知りなので。相手から来てくれないと心を開けない」と説明した。

犬飼に同意を求められた武田は、「みんな僕より年下なので、みんな遠慮されているのか寂しい思いをしている……」と語るも、工藤から「でもけっこう武田さんはメイクルームでダル絡みくらいの勢いで絡んできてくださいますよ。私は勝手に仲良くさせてもらっている気ではいたんですけど……」とまたしてもタレコミが。武田は、「若い女子がいたんでちょっと大きい声で気になるワードとかいっぱい言って……」と白状。さらに、武田は「あさひくんにも初めて会ったときから『うぉ、あさひ!』とか言ってみたり、濱くんにはよくLINEしたりしてるんですけど。実はこっそり仲良くさせていただいています」と、"控えめで人見知り"路線とは一人異なる積極性を見せていた。

続く勝村は、55歳の誕生日に仲の良い俳優・堤真一に言われた衝撃の一言を披露。そして藤井は、「ルパパトのみなさんと仲良くなりたいとかもっとポップなものにすればよかった……」と後悔しつつ、「46歳になって、『今日も無事にこのベッドに帰れますように』と思うんです。ヒドイもんですよ」と、哀愁漂う打ち明け。松井は、「今年27歳で、高校を卒業して9年になるのですが、卒業証書取りに行っていなくて、学校に置きっぱなしにしているんです。いつかは取りにいきたいんですけど」と、それぞれ三者三様の打ち明けで会場を沸かせた。

実は今日が初浴衣と告白した伊藤は、「袖を通して、夏はコレだなと思いました」と、なぜか毎年浴衣を着ているかのようなコメント。だが「やっぱりみんなで着られたのがうれしいですね」と、忘れられない夏の思い出になったようだった。

きれいにまとまりかけたところで結木が出したのは、「あさひにだけ気づかないで下さい!!」という、打ち明けというより"お願い"。「けっこう2人で遊びに行くことが多いのですが、みんなあさひだけに気づくんです」とちょっと寂しいエピソードを明かすと、会場から笑いが。それには「みなさんの話をしてるんですよ!」と絶妙に会場とコミュニケーションをとる結木。続けて「あさひにだけ気がついて、僕に一回も気づいてくれないんです。ある時、あさひに気づいて、僕のことはわかっていなかったので、あさひがこっちにもいるよと指をさしたんです。そんな恥ずかしいことないですよ」とエピソードは味わいを増していた。

すると、ビルドチームから高田が参戦。「バスで隣にお子さんが乗っているときに、その子が私の見ていたビルドの写真に気がついて『ビルド!』って言ってくれたんです。『ありがとう』って声をかけたので気づくかなと思ったら全然気がつかなくて。お母さんだけは気づいてくださったみたいなんですけど……」とこちらも哀愁がハンパじゃない。高田は「一年間やってます石動美空です! ぜひ声かけてください! ビルドチーム欲してます」と思いの丈を述べていた。

トリとなった田中が出したのは「瀬戸カトリーヌさん」。田中は「瀬戸カトリーヌさんとすごく似ていると言われていて、瀬戸さんも僕を見たら"お兄ちゃん"と呼んでくださるんです。僕もお会いすると"妹"と呼ばせていただいているんですけど、先日テレビ局の玄関で、瀬戸さんだと思って近づいて行ったらLiLiCoさんだったんですね。なので僕は瀬戸カトリーヌさんともLiLiCoさんとも似てますというご報告です」と。これまた違う角度からの打ち明けがなされた。

締めのあいさつではダブルレッドから結木が「ロボ戦もアクションも見どころ満載の映画、まばたきせずに何度も見てほしい」と語ると、伊藤も「対立した戦隊が共闘するとどうなるか。ぜひ御覧ください!」と力強く語った。

そして『ビルド』からは犬飼が、「TVシリーズの全てが詰まった夏にベストマッチな映画。みなさま大切な人と劇場に来てください!」と呼びかけた。

『劇場版 仮面ライダービルド Be The One(ビー・ザ・ワン)/快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film(アンフィルム)』は、8月4日より全国公開。