4月よりテレビ東京で"働く"をテーマに始まった、「ドラマBiz」枠。第2弾となる『ラストチャンス 再生請負人』(毎週月曜 22:00~)が、7月16日よりスタートした。第一勧業(現みずほ)銀行時代の活躍が『金融腐蝕列島 呪縛』登場人物のモデルにもなった小説家の江上剛の原作を実写化。第一線で活躍していた銀行員・樫村徹夫(仲村トオル)が、長年勤めた銀行の合併を機に、異業界である飲食フランチャイズ企業のCFO(最高財務責任者)となり、再建に奮闘する姿を描く。

主人公の樫村の妻・明子を演じるのは、女優の長谷川京子。様々な局面を迎える樫村を家庭で支える役どころとなるが、ただの“良妻賢母”ではなく、現代的な妻像を目指して長谷川に白羽の矢が立ったという。今回は、実際に二児の母親でもある長谷川に、作品についてインタビューした。

  • 長谷川京子

    長谷川京子 撮影:西田航(WATAROCK)

波乱の状況を楽しむ奥さん役

――今回出演される『ラストチャンス』は、テレビ東京の新しい「ドラマBiz」枠の第2弾ですが、印象はいかがでしたか?

新しい企画、新しい番組という意気込みもあるでしょうし、その中に加えていただいたことがとても嬉しいです。私の周りでも、テレビ東京さんの番組は挑戦的で面白いし、役者として充実した時間をくれるということは話題になっていました。

――妻の像として、参考にされたことや、想像されたことはありましたか?

特に誰か、ということはないですが、自分も子供を通して色んなお母様とかご家族と色々知っているので、その方たちの1つ1つを参考にさせていただいた部分はあったと思います。ともすれば、破天荒にもなり得る私を奥さん役にしてくださって(笑)。明子って、波乱の状況を楽しんでいるんです。

――プロデューサーさんによると、「昭和感払拭」を目指して、「男性から見て理想だけど、女性から見ても良妻賢母だけじゃない奥さん像」ということで長谷川さんにオファーをされたそうですね。確かに普通だったら「えっ!?」となりそうな状況を、少し面白がっている感じで。

あの余裕を見ると、もしかしたら、ヘソクリとかがあるのかもしれません(笑)。株とか、やっているかもしれないですよね。ビタミンカラーの服を着て、行動的で、そういう部分もありなんだと思っていただければ嬉しいです。

――働く男性が多く出てくると思うんですけど、どんなところが素敵だと思いますか?

一つ一つの問題に一生懸命に取り組んでいるところが、すごいと思います。でも、私の方が要領が良いかもしれません(笑)。

――かっこいい! でもそういうところ結構ありますよね。

私は合理性を求めるから、「ここで頭を下げてしまえばいいのに」と思ったりもするんですが、やっぱりみなさんが行動するときの熱さはすごいなと思います。放送されたときに家族でドラマを見たら、男性陣の熱さに、奥さんは「一生懸命でかわいい」と思っちゃうかも。