シンガポール航空は5月22日、子会社で地域航空会社であるシルクエアー(本社: シンガポール)がシンガポール航空との統合を実現のため、数年に及ぶ機内プロダクトのアップグレードにおける大規模な投資プログラムを予定していることを発表した。

  • 大規模な投資プログラムを通じ、さらなる成長の機会とグループ全体の未来をより強固にするための大きな前進を図る

    大規模な投資プログラムを通じ、さらなる成長の機会とグループ全体の未来をより強固にするための大きな前進を図る

同プログラムでは、機内プロダクトのアップグレードにおいて1億ドル以上が投資され、ビジネスクラスには新型のフルフラットシート、ビジネスクラスとエコノミークラスの両クラスには座席ごとにシートバック型機内エンターテインメントシステムが設置される。これにより、シンガポール航空グループのフルサービスネットワーク全体で、より統一感のあるプロダクトとサービスの提供が可能となる。

シートサプライヤーによる準備期間、認定プロセスを考慮し、機内プロダクトのアップグレードは2020年に開始される予定。統合は、十分な数の航空機に新型機内プロダクトが完備された後となる。詳細については、投資プログラムの進展とスケジュールが確定次第、順次発表される。

シンガポール航空グループのネットワーク最適化に向けた継続的な取り組みとして、グループ内の航空会社間で路線と機材の移管も実施していく。シンガポール航空のゴー・チュン・ポンCEOは、「シンガポール航空グループは、3年にわたる事業改革の1年目を迎えています。今回の発表は、さらなる成長の機会とグループ全体の未来をより強固にするための大きな前進となります。最も重要なことは、これら大規模な投資プログラムは、短・中・長距離路線全体で当社のプロダクトとサービスが業界をリードし続けるためであり、当社のお客様にとってプラスとなると確信しています」とコメントしている。

シルクエアーは、11機のエアバスA320ファミリーと、22機のボーイング737-800/737 MAX 8を運航している。16の国と地域の49都市に運航する同社は現在、全旅客機をボーイング 737に移行を実施している。