フジテレビ系特番『池上彰緊急スペシャル 激動の朝鮮半島!どうなる拉致問題!平成の宿題 徹底解説』が、29日(19:00~21:54)に放送。収録後、ジャーナリストの池上彰氏が"自らの平成30年史"を語った。

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    ジャーナリストの池上彰氏=フジテレビ提供

今回は、残り1年となった平成に起こったさまざまな事件、災害などのニュースを振り返りながら、この時代に解決すべき「平成の宿題」を池上氏が解説。池上氏と、拉致被害者・蓮池薫さんが対談する「平成の日朝関係」、防災&減災を取り入れた街を取材する「平成の災害」、日本のノーベル賞受賞者の激減の危機を訴える「平成の快挙」という3つのテーマで構成する。

池上氏は、平成元年にNHKの記者からキャスターに転向。「初めて、他の記者の書いた原稿を読むことになって、NHKのニュースってなんて分かりにくいんだろう!って。面白い話を何でこんなにつまらなくするんだろうって、がく然としました。そこから『このつまらないニュースをみんなに分かりやすくできるのか?』を考え始めたわけです」と述懐。「経済部デスクから『分からないのはお前がバカだからだ!』と言われましたから。『私がバカかもしれないけれど、分からないまま読んだら、視聴者はもっと分からないですよ!』と毎日が闘いでした」という。

ところが、「とにかくわかりやすく、わかりやすく、とやってきたのですが、今思うとわかりやすくやるだけで良いのかなと、ここにきて反省があります」とも。「本当は、ニュースをわかりやすく理解してもらって、私たちはどうしたらいいのかな?とその先に一歩いってもらいたくて伝えてきたんです。でもかなり多くの方が『あ!そうなんだぁ』ってわかって、納得しておしまい。それってどうかな?と思っていて。今、悩んでおります」と知られざる葛藤を明かした。

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