脚本家の三谷幸喜がこのほど、都内でフジテレビ系スペシャルドラマ『黒井戸殺し』(4月14日19:57~23:10)の取材に応じ、豪華キャストへの思いを語った。

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斉藤由貴

今作は、アガサ・クリスティが1926年に発表した人気長編推理小説『アクロイド殺し』を日本で初めて映像化するもの。2015年に、クリスティの名作『オリエント急行殺人事件』(視聴率:第一夜16.1%、第二夜15.9% ※ビデオリサーチ調べ・関東地区)で脚本を手がけた三谷によって『黒井戸殺し』として脚色され、主人公の名探偵・勝呂武尊(すぐろ・たける)役を、引き続き野村萬斎が演じる。

勝呂の良き相棒としてコンビを組み、事件の謎に立ち向かっていく医師・柴平祐を演じるのは、大泉洋。この役について、三谷は具体的にキャスティングの希望は出さなかったというが、「(三谷が作・演出を務めた舞台)『ベッジ・パードン』(11年)で、萬斎さんと大泉さんがいいコンビネーションだと思ったので、心の中で念じたりして、少しずつ誘導しました」と打ち明けた。

大泉以外にも、吉田羊、松岡茉優、藤井隆、今井朋彦、斉藤由貴、遠藤憲一と、三谷が脚本を担当したNHK大河ドラマ『真田丸』(16年)のキャストが集結。キャスティングをしていたのは、『真田丸』が終了した頃だったそうで、「おそらくスタッフの中に『真田丸』ファンの方がいらっしゃったんだと思いますけど、ものすごく"真田丸感"のあるキャスティングになりましたね(笑)」と苦笑いした。

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他にも、向井理、秋元才加、和田正人、寺脇康文、浅野和之、佐藤二朗、草刈民代、余貴美子が出演するが、三谷は「キャストを見て犯人が分かるようにはしたくないと、プロデューサーにお願いしました」と説明。「たぶん、この中に国生さゆりさんがいたら絶対国生さんが犯人ですよね。石野真子さんも犯人役をやることが多いから怪しいですけど、そういう感じの人は1人もいない」と自信を示す。

そんな中で、斉藤由貴のキャスティングについては「希望した記憶があります」という。斉藤が演じるのは、大泉演じる医師の姉・柴カナだが、「原作のキャロラインは、物語の中で、ひょっとしたらクリスティの全作品の中でも最も印象深い登場人物のような気がして、詮索好きでちょっとおっちょこちょいで、どこか悲しげなものがあり、母性もあるというこのキャラクターを誰が演じるかで、だいぶこの作品イメージが変わってくるので、僕の中では斉藤由貴さんのイメージが強かったんです」と明かした。

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