JR西日本は7日、和歌山線・桜井線で運用している105系・117系の置換えとして、車載型IC改札機を搭載した227系を導入すると発表した。

  • 227系外観・車内イメージ

227系は近畿エリアでは初めての投入となる。車両異常挙動検知装置や先頭車間転落防止ホロの設置、戸挟み検知装置、運転士異常時列車停止装置をはじめ、安全性を守る装備や機能を多数搭載。多機能トイレや車椅子スペースの設置、車内LED照明の採用、自動温度調節による空調の最適化など、快適性も高めた。

車載型IC改札機による円滑な乗降りや、車内ドア上部の情報表示装置による行先案内、日本語・英語の2カ国語対応の自動案内放送など利便性も充実。車両外観はこれまでの近畿エリアの車両のデザインを継承しながら、扉の両側壁部分を中心にカラーリングを施す。奈良・和歌山エリアの文化・歴史・自然の奥深さを表現した緑色を採用した。

2両編成を28本、計56両導入する予定で、2019年春から順次投入を開始。2020年春に全車両の置換えを完了する。

  • 車載型IC改札機イメージ

車載型IC改札機は、全車両の置換えが完了する2020年春から使用開始する予定。乗車・降車の際にドア付近にあるICカードをタッチすることで、改札を入場・出場した場合と同様に運賃がICカードから差し引かれる。これにより、「ICOCA」エリアは奈良県全域と和歌山線全線に拡大される。