JR西日本は23日、「SLやまぐち号」を牽引する蒸気機関車の計画と臨時列車「『ありがとうC56』号」の運行などについて発表した。蒸気機関車C56形は、5月6日の「『ありがとうC56』号」が山口線での最後の運行となる。

  • 蒸気機関車C56形(写真は2017年9月2日に運行された「SL『ありがとうレトロ客車』号」)。山口線での最後の運行は5月6日と発表された

山口線新山口~津和野間で運行される「SLやまぐち号」は、昨年9月にSL全盛期の客車を忠実に再現した新製客車が投入され、11月には「デゴイチ」こと蒸気機関車D51形(200号機)の復活運転も行われた。2018年はD51形が本格的に運行開始し、初日の3月24日は新山口駅1番線ホームで運行スタートイベントを開催。3~5月の運転日はD51形が牽引し、5月5日には「ポニー」の愛称で知られるC56形との重連運転も実現する。

一方、これまでC57形とともに「SLやまぐち号」を牽引してきたC56形は、D51形との重連運転を行った翌日、5月6日に山口線での最後の運行を迎える。この日は臨時列車「『ありがとうC56』号」(上り)として、津和野駅10時32分発・新山口駅13時10分着で運行。途中の篠目駅でD51形牽引の下り「SLやまぐち号」と行き違いを行う。両列車が並ぶ時間帯は11時55分から12時5分まで。これにともない、下り「SLやまぐち号」は篠目駅以降の時刻が変更される(上り「SLやまぐち号」は通常の時刻で運行予定)。

  • 今年からD51形牽引による運行も本格的にスタート(写真は2017年11月撮影)

6月以降の「SLやまぐち号」はC57形牽引による運行となり、11月25日にC57形・D51形の重連運転を実施。11月24日から12月24日までD51形牽引による運行となる。なお、C56形は山口線での運行を終えた後も、北陸本線米原~木ノ本間を走る「SL北びわこ号」での運行を継続。今春は3月4・25日と5月27日に下り2本ずつ運行を予定している。