LCCのPeach Aviationは2月6日付で、FREEPLUSの実施した約6億円の第三者割当増資により発行された株式を引き受けることでFREEPLUSへ出資した。訪日外国人向けの旅行手配事業を主軸に事業を運営し、インターネット上での新たなサービス展開を積極的に実施しているFREEPLUSとともに、Peachは新しい個人取引型(C2C型)の旅予約サイトのプラットフォーム「COTABI」を今春開設を予定している。

  • 新しい個人取引型(C2C型)の旅予約サイトのプラットフォーム「COTABI」を今春開設を予定

    新しい個人取引型(C2C型)の旅予約サイトのプラットフォーム「COTABI」を今春開設を予定

Peachは、政府の掲げる2020年に訪日外国人客4,000万人、2030年までに6,000万人への貢献をミッションとしており、そのミッションを実現するための取り組みのひとつとして、COTABIの開設を目指している。FREEPLUSは今後、COTABIのシステム開発や運用のパートナーとしての役割を担う。さらに「COTABI」以外の事業においても、それぞれの特性を生かし幅広い分野で連携していくことで、新たな価値の創出を目指す。

Peachは2017 年より「価格競争から価値創造へ」をテーマに掲げており、COTABIはその価値創造を具現化するもののひとつとなる。COTABIでは、個々人が旅行で利用した移動手段、宿泊施設、アクティビティーや訪れた観光スポットなどを、個人が企画した旅のプランとして登録し、ユーザー間で共有することができる。同サイトを訪れたユーザーが、サイト内で自身の価値観やこだわりに基づいて旅を検索及び閲覧し、予約できるようシステム開発を進めている。

今回の出資に関して、Peach代表取締役CEOの井上慎一氏は、「C2C型の旅予約サイトのプラットフォームCOTABIは、これまでの旅のあり方に新たなイノベーションを呼び込むものになると期待しています。ともに大阪発祥の会社であるFREEPLUSと協力し、関西発のイノベーションで日本の旅を盛り上げてまいります」とコメントしている。

また、FREEPLUS代表取締役社長の須田健太郎氏は、「FREEPLUSは、日本の観光立国を成し遂げるべく、訪日旅行事業をはじめ、訪日観光における垂直統合を目指し、様々な取り組みにチャレンジしております。この度はPeachの出資により、FREEPLUSだけでは成し遂げることができなかった事業が実現できると感じております。Peachとともにシナジー効果を持続的に発揮し、日本の観光立国推進に貢献してまいります」とコメントしている。

FREEPLUSは2010年に訪日旅行事業に参入し、現在は31カ国787社の取引先から31万人以上の訪日客を受け入れ、直近決算の売上高は37億円となっている。今までにコンタクトしたことのある海外にある旅行会社は3,200社を超え、そのネットワークを生かして日本の観光立国を推進すべく、地方自治体や企業に対してインバウンドに対する誘客やPR支援も展開している。