JRグループは2018年3月17日にダイヤ改正を実施する。JR東日本は新幹線や特急列車の利便性・快適性向上を中心としたダイヤ改正を行い、新潟地区では新潟駅の在来線高架ホーム使用開始を前に特急「いなほ」の時刻などが見直される。

  • 新潟~酒田・秋田間で運行される特急「いなほ」。2018年3月17日のダイヤ改正で一部列車の時刻が見直される

JR東日本が発表したダイヤ改正の詳細の中で、2018年4月に新潟駅の在来線高架ホームを使用開始予定であることが明らかにされた(詳細な使用開始時期は別途発表予定)。現行の新潟駅在来線ホームのうち1~4番線ホームが使用終了となり、在来線高架ホームのうち(新)2~5番線ホームが使用開始となる。5番線ホームは新幹線11番線ホームに隣接して設置され、同一ホームでの新幹線・在来線乗換えが可能となる。

これに先立ち、3月17日に実施されるダイヤ改正では、秋田発新潟行の上り特急「いなほ8号」の運転時刻を見直し、秋田駅10時35分発・酒田駅12時0分発・新潟駅14時5分着に。新潟駅で上越新幹線「Maxとき」(新潟駅14時13分発・東京駅16時0分着)に接続し、酒田駅・鶴岡駅から東京駅への到達時分が41分短縮されるという。新潟駅の在来線高架ホームが使用開始となる4月以降、下り「いなほ1・3・5・9・11・13号」、上り「いなほ2・4・6・8・14号」が同一ホームで上越新幹線「とき」「Maxとき」へ乗換え可能となる。

  • 新潟駅の在来線高架ホーム使用開始後の乗換えイメージ(JR東日本提供)

  • 新潟駅の在来線高架ホーム使用開始にともない、特急「いなほ」と上越新幹線「とき」「Maxとき」の同一ホーム乗換えが可能に(JR東日本提供)

上越新幹線はダイヤ改正に合わせ、一部列車の編成両数を変更。上り「Maxとき300号」(新潟駅6時9分発)、下り「Maxとき309号」(東京駅8時52分発)・「Maxとき343号」(東京駅19時36分発)を16両編成として着席サービス向上を図る。上り「Maxとき308号」(新潟駅7時49分発)は新潟駅から高崎駅まで8両編成となり、高崎駅から「Maxたにがわ」を併結した16両編成で運転。下り「Maxとき315号」(東京駅10時16分発)・「Maxとき341号」(東京駅18時52分発)は越後湯沢駅まで「Maxたにがわ」を併結した16両編成、越後湯沢駅から8両編成での運転となる。

新潟地区ではその他、信越本線・白新線・羽越本線・越後線で利用状況に合わせた増発や編成両数の変更、運転間隔の見直しを行うほか、115系からE129系への置換えも引き続き進められる。下り特急「いなほ9号」は時刻変更にともない、余目駅到着時刻が19時17分となり、同駅19時22分発の陸羽西線普通列車(新庄行)との接続が改善される。