阪急交通社はこのほど、同社旅行サイトのサイト内検索における観光列車名のキーワードランキングを各列車の概要説明とともに発表した。

阪急交通社が同社旅行サイトにおける観光列車名のキーワードランキングを発表。近鉄の観光特急「しまかぜ」(2013年運行開始)が1位に

この調査は2016年5月1日から2017年4月30日までの検索数合計を集計したもの。発着地は単一キーワードによる検索数を元にしており、表記揺れや複合キーワードによる検索はそれぞれ別キーワードとして集計している。一部、今年度において同社が開催するツアーに含まれない観光列車もある。

集計結果の1位は近鉄の観光特急「しまかぜ」、2位はJR西日本「花嫁のれん」、3位はJR九州「或る列車」という順に。以下、肥薩おれんじ鉄道「おれんじ食堂」、JR四国「伊予灘ものがたり」、JR西日本「SLやまぐち号」、しなの鉄道「ろくもん」、大井川鐵道「きかんしゃトーマス号」、JR九州「ななつ星 in 九州」「ゆふいんの森」と続いた。近年の観光列車の増加を背景に、「花嫁のれん」「或る列車」をはじめ、2013年以降に運行開始した列車が10列車中8列車を占める結果となった。

2位「花嫁のれん」(JR西日本、2015年運行開始)

3位「或る列車」(JR九州、2015年運行開始)

4位「おれんじ食堂」(肥薩おれんじ鉄道、2013年運行開始)

5位「伊予灘ものがたり」(JR四国、2014年運行開始)

6位「SLやまぐち号」(JR西日本、1979年運行開始)

7位「ろくもん」(しなの鉄道、2014年運行開始)

8位「きかんしゃトーマス号」(大井川鐵道、2014年運行開始)

9位「ななつ星 in 九州」(JR九州、2013年運行開始)

10位「ゆふいんの森」(JR九州)

全国的に観光列車は増え続けており、移動手段としてではなく、「列車に乗ること自体が旅行の目的になる」ことが一般的になってきている。外観や内装、食事、サービスなどにこだわり、地域特有のコンセプトを持った観光列車は、2017年以降も続々と運行開始が予定されている。

観光列車は全車指定席で運行される場合が多く、本数も限られている。人気の観光列車はすぐ満席になってしまう可能性もあり、早めの予約がおすすめだという。阪急交通社ではツアーに合わせて席も確保しており、あわせての検討を推奨している。