俳優の高杉真宙が、映画『世界でいちばん長い写真』(2018年初夏公開)に主演することが26日、わかった。

高杉真宙 撮影:大塚素久(SYASYA))

同作は誉田哲也の同名小説を実写映画化。映画『にがくてあまい』で監督を務めた草野翔吾がメガホンを取る。目標もなく、冴えない毎日を送る主人公・宏伸(高杉)が、祖父のリサイクルショップで見つけた、世界一長いパノラマ写真が撮れるカメラを見つけ、だんだんと人生が変わっていく。

愛知県の高校で実際にあった出来事をもとにした青春群像劇で、宏伸の従姉役として武田梨奈の出演も決定。原作の舞台である愛知県知多半島エリアでロケを敢行し、横幅145mにも及ぶパノラマ写真に挑戦するという。モデルとなったカメラは、故・山本新一さんが独自の技術で開発した、コンピュータ制御の360度回転パノラマカメラで、山本さんが撮った写真は「世界一長い写真」として知られている。

「本物の『世界一長い写真』を見たとき、なぜでしょう、自然と涙が溢れてきました」と振り返る、原作者の誉田。「私は、自分が涙した意味を突き詰めていけば、この写真の素晴らしさは小説に写し取れる、きっといい小説になると確信しました」と原作を書いた時の心境を明かした。そして、映画について「写真そのものを映像で観せられるわけですから、感動するに決まってます。面白いに決まってます」と期待を寄せた。

高杉真宙コメント

台本を読んで、本当に爽やかな青春物語だと思いました。コミカルなところもあって、楽しく読みました。僕が演じる宏伸は、はじめは自分に自信がなく、そのせいでいろいろ なことに挑戦出来ず、言いたいことも言えないキャラクターです。学生の時のどうしようもない劣等感、思うようにうまくいかない感じも含めて、青春だなと思います。そんな宏伸が「じいちゃん」のカメラがきっかけで変わり、成長していきます。

僕も祖父から受けた影響がすごくたくさんあります。実家にいた頃は祖父母の家が近かったのでよく歩いて遊びに行きましたし、最近は祖父から革ジャンをもらい、それがすごくお気に入りになって、冬の間ずっとそれを着ていたり。写真部の宏伸ですが、僕も撮られることの多い仕事なので、自然と写真に興味が湧くようになり、専門的な事は全然わからないのですが、記念として撮ることは好きで、地方に行く時などはカメラを持って行き ます。宏伸のような役は久しぶりなんですが、親近感を感じるところです。

また、今回は知多半島オールロケという事で、これがきっかけで知多半島の事を調べましたが、台本に詰まってる 青春がそのまま出て来たんじゃないかと思うくらい素敵な風景が溢れているところだなと思いました。特にひまわり畑が楽しみですね。僕にとって夏が一番熱かったのは小学生の頃。1日1日が新鮮で遊びに必死だった気がします。

最近は、昔に比べてすごくインドアになっていたので、この夏は小学生ぶりに「世界でいちばん長い写真」で熱い夏を実感出来るんじゃないかと楽しみにしてます。宏伸とともに熱い夏を生きたいと思います!