東京都は現在、東京の観光スポットや外国人への接し方等を学ぶ「おもてなし親善大使」育成塾の塾生を募集している。東京都内在住または在学の中学生、高校生が対象。受講料は無料(研修会場までの交通費、昼食費用等の諸雑費は自己負担)で、応募締切は7月1日(当日消印有効)となっている。

「おもてなし親善大使」育成塾ポスター

2020年をひかえ、東京で今後ますます増えると予想される外国人観光客を案内できるボランティアを育てることが目的で、昨年度に引き続き、今年度も実施する。同塾では2日間を通して、東京の観光案内をするために必要な知識を学ぶほか、観光ツアー等を体験もすることで、より深く観光ボランティアの仕事を理解することができるプログラムになっている。

1日目は、歴史コメンテーターで日本史講師の金谷俊一郎氏ら強力講師陣による「おもてなし講座」で、都内観光地や歴史、文化などの知識、外国人へのおもてなし方法、英会話などを学ぶ。2日目の観光体験学習ツアーでは、今回初めて実施される「サムライ&忍者サファリ 劇場型バスツアー体験」をはじめ、外国人が多く訪れる観光スポットの見学や外国人とのふれあい、人力車体験、はとバス観光ツアー体験などが予定されている。普段から外国人観光客に接しているバスのツアーガイドや人力車の車夫らが、中高生におもてなしの心得や工夫を伝授する。

2015年度・2016年度の育成塾の参加者からは、「普段学校では学べないことができ、他の学校の人と交流ができて楽しかった」、「英語を話すきっかけや自信をもてるようになった」、「初めて人力車に乗れてとてもよい体験をすることができた」、などの声が寄せられ、大変好評だったという。

応募資格は、都内在住または都内在学の中学生・高校生であることのほか、日本英語検定協会が実施する英語検定3級以上を取得しているかそれに準ずる英語力を有していること、また、任命後も継続的に親善大使の活動に参加できることとなっている。

同塾は2会場で計4日程設けており、内容は全日程同一となっている、日程は、23区会場(御茶ノ水トライエッジカンファレンス)が7月25日・26日と8月17日・18日、多摩地区会場(立川商工会議所)が8月2日・3日と8月8日・9日。中学生・高校生各125人、合計250人(各日程30人程度ずつ)募集し、応募状況により抽選を行う場合がある。

申し込みは、東京都産業労働局公式ホームページから「平成29年度おもてなし親善大使育成塾 申込書」をダウンロード、印刷の上、必要事項を記入し、郵送での申し込みとなる。7月中旬までに抽選の結果(塾生に選ばれた人には参加日程等の研修案内)を郵送にて送付する。