健美家は6月6日、「不動産投資に関する意識調査(第7回)」の結果を発表した。調査期間は4月5日~19日、有効回答は456人。

売り時だと思う理由、「価格の高騰」が最多

現在の不動産投資市場について尋ねたところ、「売り時」と答えた割合は54.8%で、2016年4月の前回(50.5%)と比べて4.3ポイント増加。一方、「買い時」は11.6%(同17.8%)にとどまった。

売り時だと思う理由は、「価格の高騰」が85.2%で最多となり、次いで「投資家増加で需要があるから」が56.8%、「低金利で融資が付きやすいから」が48.4%と続いた。また28.0%が「売り時」は2018年までと考えていた。

投資用不動産は売り時だと思いますか?買い時だと思いますか?(出典:健美家)

2016年9月以降に物件を購入した人は42.8%で、前回(49.4%)から6.7ポイント減少した。

金融機関の融資状況について、変化を感じることがあるかとの問いに対しては、「わからない」が37.7%、「特に変わらない」が33.1%、「厳しくなった」が21.5%、「緩くなった」が7.7%となった。

「厳しくなった」と回答した人に、具体的にどのような点が厳しくなったと感じるか聞くと、「フルローンでの融資が出づらくなった」が50.0%、「今まで融資が通っていた属性条件(年収・金融資産)では融資がおりなくなった」が49.0%などとなった。

不動産投資を通して描いている将来の夢・目標は、「働けなくなっても困らないようにする」が50.4%でトップ。以下、「老後の資金、生活費をためる」が46.1%、「セミリタイヤして好きなことをして暮らす」が32.5%、「今の給与にプラスαお金の余裕を持たせる」が27.4%と続いた。