阪神電気鉄道は25日、30年前のテレビCM「ぼくの街の阪神電車」のリメイク版「ぼくの街の阪神電車2017」を公開した。憂歌団制作のCMソングはリメイク版でも健在で、今回のCMのためにボーカルの木村充揮さんが再レコーディングした音声を使用している。

阪神電気鉄道が30年前のテレビCMをリメイクした動画「ぼくの街の阪神電車2017」を公開

CMは、昔の写真を当時と同じシチュエーションで再現する「タイムスリップ写真館」をヒントに、30年前の映像を当時と同じ構図と音楽で再現した内容。野球好きの少年が阪神電車に乗って出かける姿とともに、車内のさまざまな乗客の姿や街の風景を30秒で描いた。

それから30年が経過し、当時のCMに登場した8000系の急行は1000系の快速急行に、少年が被る野球帽や阪神百貨店の紙袋も現在のデザインのものになり、乗客はタブレットやスマートフォンを持った姿となった。

撮影では貸切電車で尼崎車庫~石屋川車庫間を2往復し、沿線活性化のさまざまなプロジェクトに協力する地元の人々が乗客役として参加。「いつもの電車にのって シュッバダドゥブ シュッダブ」という印象的なブルースのCMソングは、関西を代表するブルースバンド・憂歌団が当時のCMのために制作した楽曲で、リメイクCMのために再レコーディングされた。

「ぼくの街の阪神電車2017」は約2年間放映する予定。阪神電車ウェブサイトや阪神電車公式YouTubeチャンネルで視聴できるほか、梅田駅・甲子園駅の駅デジタルサイネージ、阪神甲子園球場オーロラビジョン(予定)などでも放映される。